005 :しょうた ◆mQBiOsLo :02/04/30 22:28 ID:???
「ね・・・こんな私・・・どう思う・・・?」といきなり訊かれた。
一応喋れるようだが、途切れ途切れだった・・・。
「おかしいよね?私って・・・」と言いながらも左手は動いた
ままだった。別に俺はおかしいとは思わなかったけど、
【俺だったら学校ではしないな・・・】とは思った。
「別に・・・おかしいとは思わないけど・・・えろいな」と言った。
冷静に考えるとおかしいと思えない俺もおかしいのかもしれないけど(w
気づかないうちに俺は胸に手がいってしまっていた。
「あ・・・いきなりはずるい・・・」と言われたが俺を掴んでいた右手は
俺の手を掴んで更に自分で揉んでいた・・・
そのまま手は動きつづける。俺も意識があるのか
どうかわかんない。ぼんやりとしたまま手だけは
動いていた・・・。
「あ・・・イきそう・・・」と言われた。
【イくって・・・おいおい・・・】と思った。女でもそう
いう表現を使うのを初めて知った。
【イくってことは・・・男みたいに何かでるのかな・・・】と
ちょっぴり不安だった。左手の動きは速くなっていって
俺の手もぎゅーっとものすごく強く握られた。
「あ・・・あ・・・いっちゃういっちゃう・・・」と小さな声で
言いながら「ーーー・・・っ」って感じであとは息が荒くなった
だけだった。「いっちゃったぁ・・・」とはぁはぁ言いながら
イったことを俺に伝えた。その迫力にただ驚くばかりで俺は
「気持ちよかった?」としか訊けなかった。
「うん・・・よかったよ。・・・いつもより興奮しちゃった・・・」と
言われた。【興奮したのは俺もなんだけどね・・・】と思った(w
指が気になった俺はそれが無性に見たくなった。
「弄ってたほうの指、みたいな・・・」と頼むと意外にも
「・・・いいよ」と言ってくれた。
見てみると中指の真ん中辺りから上はびちゃびちゃだった・・・。
「すごいな・・・イっちゃうってのはどうなっちゃうの?」と
訊くと「なんか・・・頭が真っ白になっちゃう・・・」と言う答えだった。
男の俺としては訳がわからなかったけど【そんなに気持ちいいのかぁ】
と思った。それよりも濡れ濡れの指を見てるほうが俺は興奮した・・・。
何故かいきなりその指をくわえた。そしてそのまま吸ってしまった。
「え・・・?」と彼女も驚いている様だったけど俺は構わずにそのまま続けた。
「しょーた・・・」と驚きながらも手を引く事はなかった。
しばらくして指から口を離した。何気に満足した(w
「もう変な風になるなよ?」と俺は冗談半分で言ってやった。
「・・・うん!でも急にしたくなちゃって・・・自分で怖かった」
と言われた。【女ってのは・・・なんぞや】と俺はふと考えた。
今までの行動を考えると教室に入るのもやや気が引けた。
休み時間も終わりを迎えそうだったので俺は急いで席についた。
授業中は彼女の方を見れなかった・・・(w
そして、その日は終わった。俺としては最も萌えた日だった
のかもしれない・・・
―数日後―
さて、いよいよ終業式になった。別に式自体はどうでもいいし
その後の休みはものすごく楽しみなわけだけど・・・。
でも、今年は違う。このクラスがばらばらになるのがものすごく
嫌だった。確か2年になってすぐに先生の話の中にこんなのがあった。
「1年は慣れてない、3年は進路で忙しい、2年は・・・一番楽しい」と。
ほんとにその通りだった。それだけにこの日を境にもう2度とこのメンバー
が一緒になれないと思うとすごく悲しかった。
(厳密に言うと離任式って日までこのメンバーだったけど・・・)
みんながみんなそう言うわけでもないかもしれないけど
やっぱり寂しそうな雰囲気が漂っていた・・・。
情けない話だけど俺もこの日の前日、1人で涙流してました(w
それほどイイクラスだった・・・。
ほんとにこういうときほど時間がたつのが憎たらしい。
けど人は時に逆らえない。いよいよ式の時間になってしまった。
【こんなもんどうでもいいからもっとクラスの時間つくれよ!!】
と怒ってた(w
退屈な式が終わって教室に戻った。今年1年の反省も先日の
ホームルームで言ってしまったのでもうクラスでゆっくり時間を
とることはできなかった・・・。もうみんな何を喋ればいいかわかん
ないのか、あまり明るい雰囲気ではなかった。
そこに立ち上がったのが班長だった。班長は小さな紙切れをみんな
に配って「1人に向けて1コト残そう!!」と提案した。
この意見はすごいいいものだと思った。
「いいじゃん!!やろうやろう」とクラスが
また元気なオーラに包まれた。
ゆうがきて「これ、まじめに書くか?」と訊いてきた。
「最後くらい・・・まじめにやるよ」と俺は答えた。
「そっか、なら俺も考えるか・・・」と言って自分の席に
戻っていった。クラス全員と仲がいいわけじゃなかったから
あまり喋ってない人に対しての一言はなかなか思いつかなかった。
この日だけでは終わらなかったので離任式の日にみんなで交換する事に
決まった。俺はまたみんなに会える日が楽しみになった。
先生がきたのでみんなは一斉に席についた・・・。
とりあえず休み前の退屈な話が済んで1年間の
思いなども話していた。
「前にも言ったが・・・もう1度みんなで今年の思いを言おうか」
と先生が言った。俺はとにかくこの最高の仲間たちと過ごす
時間を長くしてほしかった。だからこの提案は嬉しかった(w
そしてみんなが言い終わって成績表も返してもらった。
この後は部活があったが俺は一旦家で昼食を取ろうと思って
帰ろうと思った。靴をはいているとあこがよってきた。
「もうすぐお別れかもしれないね・・・寂しいよね」とすごく
寂しそうだった。「クラスが離れたら接する機会は減るな・・・
でもほんとにばらばらになるわけじゃないさ」
と一応安心させるように言った。でも俺自身悲しくて仕方がなかった・・・。
「しょーたくんとも離れちゃうかもしれないね・・・」と言われた。
「そうかもな。でもクラスは違っても友達だよ。気軽に話し掛けて
ちょーだいな。俺も声かけるよ」と答えた。
「あのね、もし・・・もしだよ、すばるとしょーたくんが離れても・・・
がんばってね。ほんとあの子のこと・・・お願い!!」と頼まれた。
【そうか・・・あいつとも・・・離れるかもしれないな】と怖くなった。
「わかってるよ。そんなくらいじゃ終わらないから・・・」と俺は答えた。
安心したような寂しそうな・・・あこはそんな顔をした。
「しょーたくん・・・これ・・・読んで」と言って小さな紙切れを俺に渡して
あこは走って行ってしまった。小さな紙切れだったけどちょっとした手紙
みたいなもので、すぐに読めそうなものでもなかった・・・。
内容が気になったが、俺はとりあえず家へと向かった。
「そっか・・・そうだよね!!無理しなくていいから・・・」
と言われた。何のことだか俺にはさっぱりわからなかった
から手紙の内容がすごく気になった。
こういう時の部活は何故か長く感じる・・・。
俺は【早く終わってくれ】と祈りつづけた・・・。
そして部活は終わった。俺の部活よりもあこのほうが早く
終わったらしくもういなかった。
「一緒にかえろ」と誘われたが手紙が気になったので俺は
誘いを断って、1人で帰ることにした。
そして俺は急いで家に帰った。やはり近いのはいい(w
そして俺は終業式にもっていったかばんをあけて中の
手紙を探った。【あった・・・】とまずは安心した。
そして中身を読んでみた。
内容としては俺とすばるとのこと・・・。そして今までありがとうということ。
そして・・・好きな人がいる、とのことだった。
特に3つめが長く書いてあった。「その人とはクラスが離れるのも嫌だ・・・」
というくらい好きらしかった。「でも、望みはない・・・」と言うことも書いてあった。
なぜそういうことが俺宛の手紙に書いてあったのかが分からなかった・・・。
一旦手紙から目を離して俺は思わずうなってしまった。
【そう言えば・・・結局まだあこのこと知らなかったな・・・】と思った。
俺は何度も何度も手紙を読み返した。こんな手紙にまでするほどあこをほれさせた
相手が気になった。野次馬根性ではなくて本当に気になってしまった・・・
俺は今すぐにでもあこのことが知りたくなった。
だが、彼女一途な俺にとっては他の女の子に電話なんて
ことはできなかった。そこで苦肉の策として下に降りて
”春休み部活計画表”というもので自分とあこの部活が
重なる日を調べてみた。すると・・・次の日にすぐかぶってた(w
俺はゆみのこととかもあったし、今回の場合は手紙などという
ものまであったので勝手に1人で緊張していた。
【あこも・・・俺のこと好きなのかなぁ・・・】と。彼女には申し訳
なかったが、あこは俺にとって魅力的な人でもあった・・・。
散々書いたきたが、素直で優しくて・・・胸もでかい(w
俺にとっては願ってもない3拍子そろった女の子だった。
ちなみに、俺は顔も気にならないといえば嘘になるけど
ほんと性格とかも重視している。あと、胸も(w
だから既に付き合ってたとは言えやはり興味をそそった・・・。
そして次の日。俺はいくぶん緊張しながら部活に向かった。
部活は同時に始まったので終わるまでは話す機会はなかった。
そして部活が終わった。俺はバドミントン部の人が通る場所の
近くでわざわざ着替えた。そしてあこがこっちに来た・・・。
「あ、しょーたくん!!」とこっちによってきた。
もてない俺が勝手に自分の妄想を膨らませてたから
恥ずかしかった。【告白されるんかなぁ・・・】とも
思った。【でもすばるとどっちをとれば・・・】とまで
考えた。が・・・すごい意外なことを切り出された。
「手紙読んだよね?」「あ、あぁ・・・。読んだよ」
「好きな人・・・いるんだけどね」「知ってるよ。どうした?」
と俺は訊いた。沈黙が長かった・・・俺はどきどきしていた。
「なんか・・・恥ずかしいな・・・」と言ってなかなか本題に移って
くれない。「・・・好きな人は誰?」沈黙に耐え切れずに俺は自分で
訊いてみた。
「あ、それも言わないと・・・」とあこも言った。
【いよいよくるか・・・】と俺は覚悟を決めた。
が、その覚悟は無駄なものだった・・・。
「ゆうくんが・・・好きなんだ。前に叶わない恋って
言ったでしょ?ゆうくんもてるからさ・・・」と
あこは静かに言った。何かが俺の中で崩れていった(w
この時は彼女がいたから良かったと思うが、もしいなかった
ら家で泣いていたかも知れなかった(w
あこには悪かったがつい俺は機嫌が悪くなってしまって言葉も
冷たくなってしまった。「ゆうかー。まぁ、がんばれよ」と・・・。
はっきり言って俺は自意識過剰な奴なのかも知れない・・・(w
だが、冷静に考えて俺はこれは喜ぶべきだと思った。
【あー・・・ゆうもあこが好きだったな。こりゃよかった】と
思った。すぐにでも「よかったな!!実はあいつも・・・」と
言いたかったけれどさすがに本人もいなかったので言えなかった。
けど心の中で精一杯祝福した。【幸せだぞ、あのやろー!!】と
思ったり、ちょっぴり羨ましくもあった・・・。
「それで、しょーたくんとゆうくんは仲がいいから・・・それとなく
話を聞いてほしいんだ。あ、嫌ならいいんだけど・・・」と控えめ
に俺に頼んできた。あこの頼みだったのですんなり承諾した。
【でも、そんなことしなくても・・・お前ら幸せだな】と思った
「ありがとう・・・。もちろんゆうくんには言わないでね?」
と少し赤くなりながらあこは言った。
「お、おぉ。言わない。何かあったら教えるけど・・・。
でも、部活とかで毎日会うわけでもないからなー・・・。
どうやって教えればいい?」と俺が訊くとあこは携帯を
取り出した。「親に買ってもらえたんだ・・・。ここにかけて
くれれば私が出るから」と言われた。
「お、携帯持ってるんだー?なんか大人っぽいな」と俺は
時代遅れなことを言った(w 今ほどでもないがそれなりに
普及していた。この時は知らなかったが卒業する時点で持ってる
人はかなり多かった。「じゃあ、よろしくね!!ばいばいー」と
言ってあこは俺から離れた。何故か敗北感があった(w
確かにちょっぴり残念でもあったが、やはり安心もした。
【しかしまぁ、期待しててこうなると傷つくもんだなー・・・】
と思いながら同じ部活の奴のとこに戻った。
着替え終わってみんなで色々喋っていた。当然俺がさっきまで
何をしていたか知ってる奴はいない。もちろん、ゆうもだ。
俺の気持ちなんて知らないゆうは「どこ行ってたんだ?久し振りに
たかしんちで遊ぶことにしたんだけど、お前も来るだろ?」と
誘われた。俺も予定はなかったので「いいよ。わかった」と答えた。
すぐにでもさっきの出来事を話したかったけど・・・あこには内緒に
するように頼まれていたので俺は言い出せなかった。
あこにもゆうにも話を切り出すきっかけがなかった。どっちに言っても
どちらかの気持ちがばれちゃうからだ・・・(意味分かるかなぁ??)
仮にどちらかに「もし、○○がお前のこと好きだったらどう?」
なんて訊いたら少なからず気にしてしまうだろう・・・。
俺は両方の気持ちを知っているがために苦しかった。
あこをとるか、ゆうをとるか・・・。実際どちらかを選ぶとか言う次元の
問題じゃなかったけどどちらかにはばれてしまうことは免れなかった。
【どうしようかなぁ】と俺は迷った。そこで俺は彼女に相談する事に
した。思えば俺と同じような境遇に立っている人だから相談もしやすい
と思った。
これが他の人の相談なら俺もこんなに行動力はなかったと思う。
大事な友達2人の問題・・・。これだけの理由だけで俺は一生懸命になった。
直接会うのが1番だったのかもしれなかったが、俺は敢えて電話で相談
することにした。そしてその夜、俺は相談するべく電話をかけた。
「もしもし」ありがたいことに本人だった。
「・・・あこの好きな人、聞いたぞ」と俺は話し出した。
「え・・・?」と向こうは最初何のことだか分からない様だった。
「え?じゃないって。あこの好きな人聞いたんだよ、本人に」
と俺は話を進めた。
「しょーたじゃなかったでしょ?残念でしたー!!」と笑ったが
こちらとしてはそんな場合じゃなかった。
「おい、ふざけるなっての。ここで俺らが頑張らないとだめだろ」
とまじめに言うと「あ、ごめんね。そうだね・・・」と彼女もまじめ
になった。【まったく・・・】と思った(w
「あのな、俺、部活ん時にあこに頼まれたんだ。
・・・あいつのことをな」と俺は状況を説明した。
「あいつってのは、ゆうだよね?」と言った。
「そうだよ。それ以外いるか!!」と訳もなく俺は
いらいらしていた。もともとこういう話に関しては
まじめなところがあるので俺は見当はずれな事を言
われると何故か怒ってしまっていた(w
「そんな、怒らなくてもいいじゃんか・・・」と悲しそう
だったので俺も謝った。
「ごめん、でも大事なことでしょーが。何で俺がお前に
電話したかというとな、ゆうもあこが・・・」と説明した。
「そうなんだ!?それはよかったよー」と喜んでいた。
両思いなのはいいが、問題はそれをどうやってあの2人に
知らせるかと言うことだ。俺はそのことも説明した。
「お互いに『内緒にして』って言われてるからな・・・。
なんか、どっちにも言いにくいんだよ」と話した。
すると「なんだ・・・そんなことだったの?」と言われた。
「おい、そんなことって言い方ないだろ?」と俺は言ったが
「そこまで気にしなくても2人は両思いなんだからそこまで
しょーたが難しく考える事ないじゃん。2人の気持ちが、
通じてることを早く伝えるのがしょーたなんじゃないのかな」
と言われた。言われてから気づいたがそれもそうだった(w
【何をこんなにムキになってたんだろ・・・。こいつの言うとおりだな】
と自分がいかに幼いかがわかった。「だから、早く2人に伝えてあげてね」
といわれて、「あぁ!!ほんとくだらないこと聞いてごめんな」と俺は
謝った。「くだらないことないよ。やっぱりしょーたは優しいね」と優しく
笑われた。俺は照れながら「ありがとな」と言って電話を切った。
俺は大きく深呼吸をして・・・その日は寝た(w
とりあえず、次の日も部活があったからその時に
ゆうに言おうとしたのだ。そして夜が明けた・・・。
どうやって言おうか迷ったがヘタに言葉を作るよりも
要点だけを言ってしまおうと思った。
「俺、あこに聞いたんだ。お前ら・・・お互いに好きなんだよ」
と言った。「?何言ってんだ」と言う反応だった。
「お前はあこが好きなんだろ?あこもお前が好きなんだよ」と
言った。すると「ほんとかよ?ほんとなんだな??」とすごい
興奮していた。【冷静なこいつもたまにはこうなるんだな・・・】と
普段との差に驚きながらも「ほんと!!昨日聞いたばっかだしな。
早く行ってこいよ!!」と俺は励ました。
「あ・・・でも恥ずかしいな。大体俺がどうやってあこの
こと知ったか、って聞かれたら困る」と言うので、
「そんなの俺に聞いたって言えばいい。そんなこと気にしずに
はやく言ってきてやれよ」と昨日の俺が言われたことに似た
ことをゆうに言ってあげた(w
「いいんだな?」と言うので黙ってうなずくとゆうは走っていった。
【さー・・・これで俺の役目は終わったな】と別にたいしたこともして
ないのに俺は満足した。
他のみんなは帰ってしまったが俺は1人でゆうを待ちつづけた。
しかし、なかなか戻ってこなかった。告白に時間がかかってるのだろうか。
あまりに待ちすぎたせいか俺は眠ってしまった。
誰かが俺を揺する。俺は眠りが浅かったせいかすぐに起きた。
「何でこんな所で寝てるの?」と俺を起こしたのはゆみだった。
ゆみだったので俺はつい「変なことしなかっただろうな・・・?」
と訊いた。「は?してないけど!!そんな悪女じゃないですよ」
とひかれてしまった。まぁ、悪女ってやつでもなかったが今まで
俺に対してした事を考えるとどうも不安だった。
「それより学校で寝るなんて変なの!!」と言ってそのまま行って
しまった。むかっとしたが確かに一理はあった(w
朝立ちではないが、俺は自分のものが勃ってるのに気づいた。
春だったけどまだ長いズボンをはいていたのでばれてはいないと思ったが
俺は恥ずかしかった。そうこうしてるうちに早くも2人で歩いているゆうを
俺は見つけた。「あ?しょーた、まだ帰ってなかったの?」とゆうに言われた。
「お前を待ってたんだが・・・」と言おうとしたが、やめた。
早くも楽しそうな2人の邪魔をしちゃ悪いと思ったからだ。
何も俺が怒ることはないのに何故か腹が立った。
【こいつ・・・調子に乗りやがって】と思った。俺が勝手に
待っていただけ、と言えばそれまでだけど俺はいらいらした。
「じゃあ、またな。ばいばい」と俺はそれだけ言って2人と分かれた。
「おーい、まてよ」と呼ばれたがむかついてたので無視した。
【別にあんな連中にここまで気を使う必要はなかったな】と1人で勝手
に熱くなってた自分がすごい憐れに思えた。
部活帰りで周りには誰もいなかった。
数十分前に帰っていればこんなにも寂しい気持ちで
帰ることもなかっただろう。
自分が努力した結果が自分の期待したものにならない
時ほど虚しい事はない。俺はまさにそれだった。
【あこと両思いの”あいつ”に嫉妬してるのかもな・・・】
と俺はふと思った。自分にだって好きな奴がいるだろ、と
自分の中で複雑な思いがぶつかっていた・・・。
そんなことを考えつつも彼女にも悪い気がした。
【・・・そうだ、俺にはあいつがいる。2人にやきもちやいても
しゃーないよな・・・】と自分に言い聞かせた。
俺はまっすぐ家に帰るつもりだったけど足は自然にすばるの
家へと向かっていた。自分の家への曲がり道を越えてそのまま
本当に家まで行ってしまった。そのままチャイムも鳴らした。
だが、すぐにはでてこなかった。【誰もいないのか?】と思って
もう一度押してみた。ばたばたと言う足音が聞こえたので誰かが
いるのはわかった。【どうか彼女でありますように・・・】と祈った。
祈りが通じたせいかでてきたのはすばるだった。眠そうだった。
「あ・・・おはよー。昨日は試合でまだ寝てたぁ・・・」と答えた。
そんな彼女の姿を見て俺はいきなり抱きついた。夏じゃなくてよかった
と思う(w
「ど、どうしたの?」と彼女はすごく驚いていた。
当然だと思う。いきなり家にこられて抱きつかれたのだから。
「2人に言ったよ。昨日はなしたこと・・・」と俺は体を離さずに
言った。「そうなの!?しょーた、おつかれさま!!」と心から
喜んでいる様だった。こんな純粋な反応をみてると俺はすごく
恥ずかしくなった。ここに来るまでのいらいらとかそういうのを
思い出して・・・。俺は溜まっていた物を全部はきだした。
「おれ・・・、2人とよく話してて、両方のことすごいいい人だと思ってた。
でも・・・、そんな2人が実際に付き合うってなるとすごい腹がたった。
何でかはよくわかんないけど・・・。自分でもほんと不思議なんだよ」と。
「あこが好きだからそう思うんじゃないの・・・?」と言われた。
俺はそれを聞いてはっとした。もしかしたらそうじゃないのかと。
でも、好きとは違う。羨ましいと言うかそんな感じだったのだと思う。
「違う!!俺は・・・あこが好きなわけじゃない」と激しく拒否をした。
「だって・・・しょーたが私を好きなら何とも思わないはずだよ?」と
するどく質問された。これには俺は参った。ほんとに好きだとは思って
なかったが俺の態度をみるとそういわれても仕方がなかった。
いや、もしかしたら気づいてないだけで密かに好きだったのかもしれない。
けど、俺はそういう考えはなかった。「違う・・・好きなのはお前だよ」と
俺は静かに言った。「私は信じるしかないから・・・しょーたのこと・・・」と
言われたが、その言葉はすごく悲しそうだった・・・。
そんな姿を見ると自分に対する思いがひしひしと伝わった。
【ごめん・・・ごめん・・・】と思いながら俺は泣きそうになった。
「俺のこと、信じて。俺もお前を信じるから。・・・だって俺たちは
付き合ってるんだからな・・・」と自分に言い聞かせるように言った。
「うん!そうしようね!」と彼女も幾分元気がついたようだった。
俺たちは俺たち、あいつらはあいつら、と言う風に考えようと思った。
「ねぇ・・・えっちしたいな・・・」と言ってきたが今の俺の気持ちでは
できるはずもなくて、「ごめん、また今度な・・・」と俺は言った。
「・・・そっか!!わかった」と向こうも言ってくれた。
「そんなことよりな・・・早く着替えろよ」と言ってやった。
改めて見ると彼女はまだパジャマだったのだ(w
「あ・・・そうだね。着替えてくるー」と言って走っていった。
「あ、俺もう帰るからな?じゃあ、また今度・・・」と言いかけて
帰ろうとしたが彼女は逃がしてくれなかった。
「そんなー。着替えるとこ見せるからさぁ・・・。帰らないでよ!」
と強く頼まれた。・・・今もこうやってたまに言われるがこれは彼女
なりに誘ってるのだろうか・・・?
「・・・着替えるとこ見せなくていい。帰らないから早くしなよ」と
俺も居座る事にした。家が厳しいので部活後は一旦家に帰らないと
いけなかったが、この時間を過ごせるなら叱られるのなんてへでも
なかった。
「じゃあ、部屋で待ってて!!」と言われたので俺は
2階へとあがった。彼女はあがってこなかったので、
ついつい俺はベッドに倒れこんでしまった。
【暖かいな。やっぱ起きたばっかなんだな・・・】と思った。
それにしても女が寝たあとはいい匂いがする・・・(w
だだだーっと階段を上がる音が聞こえたので俺はびっくりして
ベッドから降りようとしたが彼女が上がるほうが早かった・・・。
「あーっ!!何してんの!?」とすごい驚かれた。
だが、一番驚いてたのは俺だった。「何もしてないって・・・」とは
言ったものの普通に考えて自分の寝てる場所にいる奴にそんなこと
言われても通じるわけがない。「もー、このえっち!!」と言われた。
が、まんざらでもなかったみたいで大笑いされた。
「それよりさ・・・お前のふとん、いい匂いだな」と俺は
バカ正直に言うと「匂いなんてかいじゃやだよー!!」
と言われた。「いや・・・でもいい匂いじゃん。恥ずかしい?」
と訊くと「恥ずかしいよ・・・匂いなんて・・・」とほんとに
恥ずかしがった。「この枕なんて最高!」とか言ってぎゅっと
してしまった(w ほんと夏じゃなくてよかった・・・。
「お前の香り悪くないよ」と”匂い→香り”と自分なりに言い換えて
みたが、全く効果がなかった・・・。
「やめてってば・・・ほんと恥ずかしいんだからね・・・」とうずくまって
しまった。申し訳なかったがほんとのことだから仕方なかった。
「むー、そんなに嫌ならやめるよ」と言って俺は
ベッドから降りた。もしかしたら部活後と言うことで
俺がばっちいと思ったかもしれなかったからだ。
「恥ずかしいけど、私のことで喜んでくれるのは嬉しいよ」
とぽつりと言われた。「じゃあ、もう一回・・・」とベッドに
のろうとすると、腕を引っ張られた。
「まくらじゃなくてさ?私のを直接って言うか・・・」と小さな
声で言ってきた。最初はほんとにうまく聞こえなくて俺は訊き
返した。「何?」と。「えーと・・・くっついてほしいな・・・」と
また言った。これも小さな声だったが俺は聞き取れた。
でも、聞こえない振りをしてまた訊いてみた・・・。
「大きな声で言わないとわかんないなー」と言うと「くっつきたいの!」
といって向こうから抱きついてきた
突然の攻撃だったが俺は焦りよりも興奮を覚えた。
今さっきベッドで感じた匂いと同じものを感じた。
【これだよ、これ・・・】と俺はすごく気分がよくて
酔ったような感じになった。あまりにもぼんやり
しすぎて言葉が出なくなったので「どうしたの?」
と聞かれたがそれでも俺は言葉を返さなかった。
匂いと体温が混ざって俺はすごい興奮状態になった。
「ねぇ・・・好きなことしていいよ?」と言われた。
さっき断ったから流石に露骨に自分の欲をだすのは
悪いと思ったので俺は股のところに顔をうずめた・・・。
「そんなところ・・・やだぁ・・・」と言ったのでさすがに
俺もやりすぎだと思ったのでやめた。
「ところで・・・まだ着替えてなかったの?」と俺は訊いた。
「だって・・・しょーたが着替えちゃだめだって言ったもん」
とちょっとむっとした感じだった。もちろん俺はそんなこと
は言ってない。「そんなこと言ってないぞ・・・」と言うと
「じゃあ、今ここで着替えるからね?」と言って早くもタンス
を探り始めた。
「恥ずかしくないのか?」と俺は訊いた。「何が?」と
返されたので俺はびっくりした。
「そんな、男の前で裸になるなんて・・・」と言うと彼女は
「へー、私が裸になるとこ考えたの?」と言われたので
「ち、ちがうけど!!でも着替えるってそうじゃないのか?」
と訊いたら「そりゃー、下着までは見られるけど裸にはなら
ないもん。・・・しょーたのえっち」とまた言われた。
「俺の考えすぎかぁー・・・」と言うと「そうだよ!!」と言われた。
俺にとっては下着も目に毒だったので結局は変わらなかったけど(w
「ねー、今日はどの服着てほしい?」と訊かれた。
「え?別にお前の着たい奴でいいんじゃない?」と
俺はかなり無愛想だった(w
「そんなこと言わずに選びなさい!!」と強制的に
選ばされた。服までは覚えてないが、下はスカートを
希望した(w
「ズボンよりスカートの方が好き?」と訊かれたので
今度は素直に「・・・うん」と答えた。
「だって、足がすらっと見えていいじゃんか。
・・・まぁ、パンツも見えるし」と俺なりの好みを
言った。「男の子ってパンツ好きだよね」とくすくす
笑うので「みんながみんなそうじゃないっての!」と
否定しておいた。「まぁ、俺は好きなんだけどな」と
ちゃんと付け加えておいた。
「そんなに見たいなら・・・ほら」と今まで着ていたズボン
を脱いで見せてきた。当然毒である。俺は思わず目をそら
した。「あれ?見たいんじゃなかったの・・・?」と不思議
そうだった。「見せればいいってもんじゃないんだよ」と
教えてあげた。「そうなんだ!?不思議だねー」とほんとに
不思議そうだった。だが、俺にとって一番不思議だったのは
こう言うことを平気でする彼女自身だったのであった(w
「早くスカートはけよ!!恥ずかしいんだよー・・・」と
情けなかったが頼んだ。
「スカートはいたよ。ほらほら」と言うのでみてみると
確かにはいていた。「こういうのがいいんだよね?」と
言ってまたスカートをめくってパンツを見せてきた。
「だからやめろよ・・・それにな―・・・」と言って俺は立ち上がって
自分でスカートをめくってやった(w
自分で平気で見せていたくせに俺がめくると「きゃぁっ!」と
短い悲鳴みたいなのをあげた(w
「なんだよ。自分でめくるのはいいのに俺にされるのは
嫌なのか?」と言いながらも手が風のようにぴらぴらと
何度もめくった。「されるのは恥ずかしいなぁ・・・」と
顔を赤くしながら言った。何故か満足してしまった(w
「みせられるのがいいんじゃなくてなんつーか、風でめくれ
たり、そういう事故的なのがいいんだよなー」と自分の
願望みたいなのを教えてあげた。「そうなんだ・・・」と驚いていた。
「あのさ、今日は水色だけど学校では何色だったの?」と訊いた。
ちなみにブラは白しかいなかった。詳しくは知らないが、色つきが
いなかったので恐らく白以外はだめだったに違いない。
だが、パンツは別だ。目に付かないから白って人ばかりでもなかった
はずだった・・・。
「え?ほとんど白だったけど・・・たまに今日のとかも」
という答えだった。【やはり下は白以外もありなんだなー】
とじんわり思った。「くっくっく」と自然に笑えてしまって
それがばれて一瞬気味悪がられたに違いない(w
「ブラは白ばっかだけど下は人によって様々ってわけね」と
言うと「他の人は知らないよ?あくまで私の場合だからね」と
言われたが、他の人も白以外をはいていたに違いない。
そう思うだけで俺は次々と想像を膨らませていった。
「・・・何考えてんの?」と妄想中の俺は彼女に連れ戻された。
どうやら俺は初めて知ることがあるとそれについて色々考えて
しまうらしく、今もたびたびこういうやりとりがある(w
(妄想→連れ戻すってパターンが・・・)
「それよりも!!やっぱり他の人の下着とか見てるんだ?」
と訊かれた。「え?何でいきなり・・・」と俺は焦りながら返した。
「だってさっきも『ブラは白ばっか』とか言ったし・・・」と言われた。
「あー・・・だって見えちゃうんだもん、仕方ないじゃん」と答えた。
俺も別に見たくて見てるわけではなかったし、ほんとに透けてるから
たまたま目に入るって感じだった。
「あんまり他の人をいやらしい風にみないように・・・いい?」と
言われたので「見ません・・・」と約束までさせられた。
だが、約束を破ったわけではなかったがこの後も俺は目に入っていた(w
そんなまったりとしたやりとりをしているとあっという間に
昼間になってしまった。流石に帰らないとまずいので俺は帰る
ことにした。「やべ、昼だ。悪いけど今日は帰るわ」と言って
帰ろうとした。「あ、そうだね・・・。でも今日遊びたいな。いい?」
と言ってきた。訊いてきてはいるもののこの状態だとはっきり言って
むこうてきにはほぼ決定してるようなものだ。俺も別に暇だったので
「いいよ。じゃああとで俺の家にきて」と言って俺は家を後にした。
・・・帰った俺に待ち受けていたのは軽い説教だった。まだ29、30歳
だったおかんは若いくせになかなかうるさい人だった。
そしてこの日はデート・・・みたいな日だった。忙しかったがなかなか
楽しかった。物を食べてるのがすごい楽しげに見えた(w
さて、この日は離任式だった。俺はまた学校に行けることが
とても嬉しかった。同時に、この日はこのクラスで過ごす最後
の日でもあった・・・。それは悲しいことだが悔やんでも仕方がない。
今まで通りのクラス、朝のあいさつ、そしてクラスの雰囲気・・・。
最後の日だったがそれらは今までと何ら変わらないものだった。
意味のない事だったが俺は大きく教室で深呼吸をした・・・。
俺だけだったのだろうか?他のみんなは別に”今日が最後”なんて
ことは考えてなかったように思えた。【悲しくないのかな?】と
俺は不思議だった。けど、いつもと違ってこれまでよりも遅く登校
してもよかったのに今まで遅かった奴でさえもすごい早く来たので
やっぱりバラバラになるのが悲しいんだな、と思った。
終業式の日に書いたみんなへの一言メッセージの紙。
これは離任式のあとにこっそりとみんなに配る予定だった。
何故こっそりだったかと言うと、式の後はすぐに下校と言う
決まりだったからだ。いかなる理由でも学校には残れなかった
のでこっそりとやる事になっていたのだった。
離任式は他のものと違って長いか短いかは年によって違っていた。
確かこのときはそれほど長くなかったと思う。一旦教室に帰って
荷物を取りに行って普通ならここで帰るはずだった。
だが、俺のクラスの人は帰らない。みんなはあの約束を覚えていた
からだった。静かな学校内にいるのは俺たちだけだった。興奮に近い
ものを感じながらも【いよいよ最後か・・・】という思いも出た。
ほんとに仲のいい連中は既にその仲間同士で紙を交換していた様だったが
俺はまだ1枚も誰にも渡さなかったし、渡されてもなかった。
先生にも内緒だった。紙を書く件まではOKだったのが
流石にこの日のことは許してもらえそうになかったので
内緒にしておいたのだ。みんなが集まったので偉そうな
連中が取り仕切っていた。【こんな時まででしゃばんなよなー】
と思ったのでこれだけは俺は許せなかったのでつい言葉に出た。
「最後くらい仕切らずに好きなようにやらせればいいじゃんか」と。
いつもはなるべく反抗しない俺の発言のせいか一瞬部屋は凍りついた。
が、すぐにたくさんの援護攻撃がはいった。俺は安心した(w
そういうわけでわいわいと会話しながら俺たちは交換し合った。
交換というとすごく楽しそうだがどちらかと言えば俺はどんどん渡されて
そして、俺の書いた物はとられていくって感じだった。
その後は別にクラス全員が固まっていたわけではなかったが
好きな者同士わいわいと盛り上がっていた。
俺も無論、いつもの仲のいい連中と話していた。でも正確に
いうと俺と彼女、ゆうとあこ、と言う風だった。
そして言い方は悪いがあとは、俺たちと仲がいい男子、と言う
感じだった。俺はこの前の休みの日の出来事によってもうあこ
達に嫉妬とか、そういうのは感じなかった。このへんについて
本当に彼女に感謝している・・・
その後は勝手にばらばらと帰り始める人が出てきた。俺たちは
まだそんな雰囲気ではなかったが・・・。できれば女と2人きりに
なりたかったのだ
だが、一向に帰る気配がない。俺も最初はむらむらしたが
楽しそうに話してるみんなの顔を見ると悪くて言い出せなかった。
それに、よく考えればこのメンバーとも最後である。
けど、もうそんなことはどうでもよくなっていた気がする。
次第に俺は頭の中で卑猥な事を考えるようになった。春だったが
まだ冬服だったので女子にはいまいち色気がなくて、ひたすら
あほなことばかり妄想していた。
俺はこんなことを考えてるのがばれるのが怖くなって集団の中から
逃げ出すように部屋を出た。
俺の後を追って彼女もでてきてくれた。
「どうしたの?何でいきなり・・・。もしかしてまだ
あの2人のことを・・・?」と訊いてきた。
「違うよ。そんなことは・・・もうどうでもいいんだ。
恥ずかしいけど、いろいろやらしいこと考えてるんだ」と
バカ正直に自分の気持ちを言ってしまった。
「え?何でそんないきなり・・・」と彼女も驚いていたが、俺は
「お前だってさ・・・俺みたいになる事あるだろ」と冷静に返した。
「あー・・・そうだね・・・」と恥ずかしがっていた。
「なぁ・・・どうやったらこの気持ち鎮まると思う?」と素でわから
なくて質問した。だが、向こうはおれがエッチがしたいと思ったと
思ったのか「したいなら・・・いいよ・・・」と答えた。
質問したのは俺からだったが一瞬彼女が何を言ってるかが
わからなかった。だが、すぐに気づいた。
「ほんとかよ・・・学校なんだけど・・・」と言ったが既に向こうも
いつもとは違っていた。「しょーたが変なこと言うから・・・私も
おかしくなってきちゃったよ・・・」とうずくまってしまった。
もしドアがなければ俺たちのこの行動は筒抜けだっただろう・・・。
ほんとにこの日が離任式でよかったと思う・・・。
そして俺たちは前にも言ったあの場所に向かった。みんなは帰って
しまって、残ってる人も俺のクラスの奴だけだったはずだが、念に
は念を、というわけであの場所にしたのだった。
さて、俺たちはトイレについた。前にも似たような経験が
あったせいか、前ほど女子トイレに入ることへのためらいは
なかった。「なんか恥ずかしいな・・・ここは」と彼女が言う。
俺はもうとっくにリミッターが外れていたからいつもとは違って
「そりゃそうだ。ここはお前がおなった場所なんだからな・・・」と
言ってしまった。「おなったとか・・・えっちだよ」と言ったが
俺はそれを無視して服の上から体を触りまくった。
殺気立っている興奮というか、この辺はうまく表現できないけど・・・。
俺はたまに怖いほどやばい行動にでてしまうことがある・・・。
この時はまさにそれだった。「やだ・・・ちょっとぉ・・・」と言うの
を訊かぬ振りをしてまんべんなく触りつづけた。
俺の手は足を触っていた。数日前の彼女の家での出来事を
思い出したからだった・・・。
「くすぐったい・・・」と言われたが続けた。つるつるというか
さらさらというかとにかく触っていて気分がよかった。
そして長いスカートを上にあげてパンツの上からあそこを弄った。
下着の上から触るのは初めてだったが・・・濡れてるのがわかった。
「俺が触るといつも濡れてるよな・・・そんなに嫌か?」と訊くと
「嫌なわけないよ・・・!もっとさわってください・・・」とせがまれた。
言われなくてもそのつもりだった。俺はしつこく触りつづけた。
固いものがあった。何かはわからなかったが俺は触りつづけた。
「はぁ・・・いや・・・気持ちいい・・・」と喘ぎ、逃げるように
体をうねらせ、そして気持ちよがっていた・・・。
「うーん・・・スカートの下はズボンはいてないんだな?」と
俺は今更なことを訊いた。「うん・・・今日は式だけだから・・・」
と言うので「じゃあ、こんなの脱いじゃえよ。いらないから・・・」
と言うと、すっと脱いでスカートは床に落ちた。
あそこを見てみると・・・くっきりと形にそった形で濡れていた。
変な性格かもしれないが、俺はこういう形で濡れるのは嫌いなんです。
そんな俺の考えは当時からあって今度はパンツの中に手を入れてぐちょ
ぐちょのあそこを刺激してあげた。
「うぁっ・・・そんなに激しくされると・・・」と珍しく長い
言葉を喋った(w
手を動かしながらも俺は「されるとどうなるの?」と訊いた。
「気持ちよすぎちゃう・・・でも、して・・・?」とせがんでくる。
そんなことを言われなくても俺はするつもりだった。
前みたいに濡れたあそこがいやらしい音を立ててそれが響いていた。
「うぅ・・・う・・・」ともう声もでないらしいのか、「う」しか言わなかった。
恐ろしい位の興奮を感じていたがゴムを持ち合わせてなかったので挿入ま
ではするつもりはなかった。彼女の方もそれを分かっていたらしく、
「もう手でイかせて・・・お願い・・・」と言ってきた。どんなに興奮していても
妊娠のことを考える俺たちはやはり冷静なのだろうか・・・(w
俺は一心不乱に手を動かしつづけた。このときになると
俺は驚きと興奮であまり言葉が出ない・・・。
「いっちゃう・・・いっちゃ・・・あー・・・っ」と言って一瞬
ぐったりしてしまった。その後はいつも通り「はぁ・・・はぁ」
と疲れたような息遣いだった。
「・・・またアタマが真っ白になったの?」と俺は少し笑いながら
訊くと「うん・・・」と恥ずかしそうに答えた。
「なんかショータよりも私のほうがやばかったね・・・」と言ったが
俺の興奮もすっかり収まったので満足だった。だが、驚いたのは
この後だった。なんと、あこがトイレの外に立っていたのだ・・・。
全く予想外のことに彼女はどうか知らないが俺はすごい驚いた。
驚きもあったが恥ずかしさとかもあった・・・。
女子トイレから俺が出ただけでも不自然だったし、
何よりもすばるの表情がまずかった・・・。
何故かあこは反応がよくて「ごめん・・・」と言って
俯いてしまった。その謝った理由ははっきりしなかった
が恐らく、大抵のことは予想できたのかも知れない・・・。
すばるはふらつく足であこに近寄って「何でもないから・・・」
と言ったがかえってそんな行動は疑われるようなものだった。
どうも彼女はイった後はほんとに足腰が弱くなって表情にも
でてしまい、しかもすごい疲れたような感じでイった直後って
ばれやすい人だ・・・(w
こんな状況にあったら恐らく俺も冷静でいられないはず。
だからあこも早くこの場から去りたいと思ったはずだった。
「ほんと・・・ごめん!!」と言いながら下に降りていって
しまった。「ばれちゃったのかなぁ・・・?」と訊いてくるので
「たぶんな・・・」としか言えなかった。俺自身もまだ焦っていた
からそんな質問に冷静に答えられなかったからだ・・・。
やはりその後はすぐには教室に戻れなかった。あこは人にべらべら
と喋る人じゃなかったからその辺は心配なかったが他人に知られた
っていうのは俺にとって苦痛だった・・・。
だが、すばるのほうはと言うと「恥ずかしいけど。ちょっと興奮・・・」
と言うので「・・・バカ」としか言えなかった。
俺はもう教室に戻って話せるような状態じゃなかった
ので早く帰りたくなった。
「俺は・・・もう帰るけど、お前はどうするんだ?」と
訊いた。もし帰るというなら彼女の荷物も持っていって
行くつもりだったからだ。「しょーたが帰るなら私も」と
言われたので安心した。正直に言うと、できれば帰って
ほしかったのだ。だから結果的によかった。
部屋にはもう半分の人数も残ってなかった。こういう時に
残ってる奴と言うのはクラスでも何かと目立ってきた連中が
多い。あこは一瞬俺を見るとすぐに目をそらしてしまった。
【無理もないか・・・】と思いつつ自分と彼女の荷物を持って
部屋を出た。「もう帰るのか?」と言うみんなの質問に首だけ
ふって答えて、俺と彼女は学校を出た・・・。
ここで話はかなり飛びます。離任式は月末だったけど
ここから始業式までとびます。
・・・いよいよ始業式の日になった。先生たちは「1年の始め〜」
とかぐちゃぐちゃ言うけどそんな気分ではなくて、気になること
と言えば新しい自分のクラスだけだった。
早く学校に来すぎたせいか、まだ扉は開いてなかった。
他の部の奴等が学校の周りを走ってたので【もう知ってるのかな?】
と思って「もしかして新しいクラスとか知ってる?」と顔見知りの
奴に聞くと「そんなの知るわけないだろ」と言われた。
【役立たず・・・】と思ったが知ってるはずがなかった。
時間も迫ってきてついに扉が開いた。
【こんなにも早く開くのか・・・】と中学3年目にして
初めて知る開扉時間だった(w
恐らく俺だけだったにちがいなかった。ここまでクラスに
こだわるのは・・・。
とりあえず前のクラスの番号の3年の部屋に待機とのこと
だった。俺はひたすら時間を過ぎるのを待った。
ぱらぱらとクラスの連中が集まってきた。そしていよいよ・・・
クラス発表の紙を持った先生が教室に入ってきた・・・。
俺は普段はない速さで紙を見ようと黒板に近づいた・・・。
当然のことだけど名前は出席番号順だった。
自然に上のほうが誰なのか目に入ってくる。
【あ、あった!!俺の名前だ!!】とうとう
俺は自分の名前を見つけた。
自分の名前さえ見つければ、あとは他にどんな奴を
見るかだけである。まず一番気になったのはすばる。
女子のところに目を運んで探してみると・・・なんと
彼女の名前はあった。俺はもうこれだけでこれからの
1年間が最高に思えた。
ひしひしと自分の中で喜びが広がっていくのを
感じながら、他にどんな奴がいるのか見てみる。
残念ながら男子はほとんど仲が良いって人はいな
かった。よくてぱらぱらと話す程度の奴等だった。
でも、女子の方はよかった。彼女もいたし、あこも
いた。だが、1つだけ問題があった。
それは、ゆみの存在だった。【何でこいつが・・・】と
俺はちょっとびびった。嫌な奴よりもましだったけれど
ちょっとばかり自分の中に不安が広がっていくのを感じ
たのだった・・・。
まぁ、それはともかく俺は自分の新しい部屋に向かった。
決ってしまったクラス、今更文句を言っても仕方がない。
俺は部屋に行って新しい机でぼんやりしていた。
ここで、1つの楽しみと言うか、そういうのがある。
それはもう一度クラスを見回すことだ。ぱっと見ただけの
クラス名簿だからもう一度クラスを見回して本当に自分と
仲がいいやつがいるかどうか確かめてみた。
だが・・・やはりいなかった。でも、同じ奴といつも一緒に
いるよりも新しい友達を作るのも大事なことだ。
クラス替えのあった日に式なんてやる気はないのに、どうし
ても式はつき物だ。いやいや式に参加した。こうなったら
最後の希望で担任くらいはまともなのにきてほしかった・・・。
だが、神と言うか校長はいじわるであった・・・。
俺の担任になったのは2年の時の体育をもっていた
糞教師だった。この人自体は別に嫌われてなかった。
授業の体育の時はすごい人気があった。ゴマすり連中
みたいなのとかもたくさんいたし、やはり男子だから
好きな体育とそれを教える先生は自然に好きだったのかも
しれない。だが、俺は嫌いだった(w
別に体育自体は何とも思わないが今考えると絶対に俺ばかり
目の敵にしていたんだと思う。人間である以上そういうのは
仕方がないとは思うが、それでもやはり嫌だった。
大して仲の良い奴がいない&担任は糞。こんなかんじで俺の
中学生活最後の年は始まった・・・。
式が終わり教室でぼんやりしていた。俺の前には
この2年間一度も一緒になったことがない奴が
座っていた。新しいクラスになったときは、まずは
自分の前後左右の奴と自然に話すようになる。
俺の前に座っていたのは、クジラと言う奴だった。
クジラと言っても潮を吹くわけではない(w
第一男なので・・・。本名でもなかった。何故クジラだった
かと言うと体も大きくてのんびりおっとりしている奴だった
からだ。ちなみにこの名前のことは後日に聞いた話なんだけど・・・。
式終了後に「式つまんなかったな」と自分から話し掛けてみた。
クラスは違えど名前と顔くらいは何となく分かる。クジラと言う呼び名
のようにおっとりした奴かどうか確かめるのも含めて話し掛けた。
「あ、そうだね。つまんなかったね・・・」と言う返事だった。
おっとりのんびりと言うよりもビクビクしてるって言う感じだった。
それ以降は俺たちの間に会話はなくなった・・・(w
さて、俺の隣は・・・と横を見るとゆみが後ろを向いて喋っていた。
【まさか・・・】と思ったが、俺とゆみの名字は始めの文字が同じだった
ので隣になっている可能性は高かった。それでも俺は聞いてみた。
「もしかしてお前って俺の横?」と聞くと「そうだよ!嬉しいー」と
言って抱きつかれた。「離せっての・・・」と大声を出す気にもなれずに
静かに言った。ゆみはすぐに離してくれたが・・・周りの目が気になった。
俺とすばるとの関係はもはやほとんどの人に知れ渡っていた。
まぁ、狭い学校内だからこれは仕方がないことだと思う。
けど、それだけに俺が他の女の子と妙な事をしているとそれ
が変な噂に発展するのが怖かった。だから、今のゆみの行動は
嫌だった、嫌と言うよりもこの後が怖かったのだった。
【もう授業に集中しよ・・・】と思った。さすがのゆみも人の授業
までは邪魔しないだろうと思ったからだ。
【早く新しい班作りしてくれねえかなぁ・・・】とも思った。
けど、そんなことを考えつつも自分の横にアタマのいいやつがいる
のは心強かった。あと、喋れる奴っていうのもよかった。
数日は経ったがまだまだ前のクラスに比べるとぎこちない
感じだった。そもそも学校に行ってるのがおもしろくなかった。
2年だったら楽しくて仕方がなかったのにこの頃は退屈で退屈で
ほんとおもしろくなかった。中3と言えば受験があるからみんな
もへらへらうかれてなかったし、なんとなくぴりぴりしていた。
俺も受験のことはアタマにあったけどもっと学校を楽しい風に
過ごしたかったのだった。せめて休み時間くらいは今までみたいで
いいのに、授業の5分前からもう自習を始める奴もいてほんとおも
しろくなかった・・・。
そんな中でも彼女と話す時間は幾分心を癒された。
まだまだクラスの奴とちょこちょことしか話せなかったし
本当に自分のありのままのことを話せるのは前から同じ
クラスだった彼女とあこしかいなかった・・・。
「おまえらはいいよなー。友達同士一緒になれて・・・」と
羨ましい気持ちも含めて俺は言った。ほんと羨ましかった。
「うんー。1人でも友達いると全然違うもん」と言っていた。
「けど、羨ましいのはしょーたくん達だよ。また同じクラスだもんね」
とあこに冷やかされた。「あ、まぁ・・・そこはいいんだけどな」と
俺が言うと「あんまり嬉しそうじゃないですねぇ」とすばるに言われた。
「あ、ほんとに嬉しいよ!」と俺は無理して必要以上に喜んで見せた(w
別に嫌でもなくて本当に嬉しかったがどうもその辺は恥ずかしくて
素直に表現できなかった。この辺も俺の無愛想というか、変なとこ
ろなのかも知れない・・・。
「今、無理して言ったでしょ・・・」と落ち込みそうだったので俺は
慌てた。「ほんとに嬉しいんだって。でもそんな恥ずかしくて言えない」
と素直に言った。「あー、そっかー。そう言えばそうだね」と彼女に
くすくすと笑われた。「でもちゃんと好きでいるって伝わってるよ」
とあこにも言われた。俺はこれだけで充分だった・・・。
3年が始まって最初の頃はこの2人と話すのが一番楽しくて
気が楽だった・・・。休み時間ともなれば前のクラスの奴と
過ごすことが多かった。いちいち教室から出るのはめんど
くさかったが、気を使うよりもよっぽどマシだった。
そんな感じで3年生はスタートした。こんな生活がしばらく
続いた。だが、次第に前のクラスの奴も同じクラス内で親しく
する奴もでてきた。まぁ、これは当然なのかも知れない。
彼女達も次第にクラスの人たちに溶け込んでいった。
女子って言うのはすぐに仲がいい人ができるっていうケースが
多かった。かく言う俺もクジラとよく話すようになった。
やはり席も近かったし、自然と話すようになったのだった。
ある日先生の話で「とりあえず係が決るまでは自分の周辺の者と
グループを作るように」と言われた。
まぁ、このルールは過去2年間もやってきたことだから
別に不満はなかったけどやはり慣れてない人たちと話し合い
とかをするっていうのはちょっと辛かった。
俺の学校では朝の会とかに班でその日の目標をいちいち
話し合っていたし、帰りはそれの反省などもあった。
今まではその時間も私語に変わるほど話したいことがたくさん
あったけど、3年になってからはまじめに話し合うことが増えた(w
ゆみは今まで学級委員を務めていたせいか、先生にもこっそりと
色々と伝えられていたらしい。因みに俺はこういう行動も嫌いだ・・・。
自然に前クラスで目立つ役をしていた奴が班を仕切るようになった。
俺の班の仮の班長は当然ゆみになった。別にゆみはこういう優秀な
役だったが別にいばるとかはなくてよかった。
そうして仮の班なども決まった。別にこれ自体に文句は
ない。そんなことよりも早く正式な班を作ってほしかった。
俺は班長なんてガラではなかったけれど、なんとか彼女に
班長になってもらって俺をいれてほしかった(w
そうこうしてるうちにこの日は終わった。この頃は機械の
ようにただ学校に行ってるだけだった。
だが、帰りは楽しかった。部活に行けば今までの仲間もいるし
何よりも同じ目的で入った3年間の付き合いになる仲間が
たくさんいたからだ。これまであまり楽しくなかった部活だった
けれど、このときは楽しかった。部活が終わった後の下校って
言うのもとても楽しかった。
前にも書いたが俺が帰るほうの門にはいつもたくさんの
奴等がたまっていた。ちなみに溜まっていたのはほとんど
俺と同じ学年の奴ばかりだった。
今まで俺はたまっていくことはあまりしなかった。
何度も書いたが俺は大勢でいるのはあまり好きなほうじゃない。
だから、この門も好きではなかった。けど、一緒に帰る奴が
よく溜まるのが好きだったからそれに付き添っただけ、と言うか
とにかくそんな感じだった。そりゃ、俺が門にいたら話し掛けて
来る人もいたので、それは嬉しかったが、わーわーうるさいって
いうのはやはり自分に合わなかった。そんな俺がたまるのが好きに
なった。新しいクラスに馴染めずに寂しかったのかも知れない・・・
そして更にこの頃はよく笑うやつだった。くだらないことで
は笑わなかったがにこりとしたことが多かった(らしいです・・・)
「しょーた・・・最近よく笑うね。学校楽しい?」とすばるに
言われた。「・・・あまり楽しくない。前のほうがよかったな・・・」
と素直に自分の気持ちを言った。彼女の前では素直だった。
「え?そうなの・・・?」と心配そうに俺を覗き込む。付き合ってた
くせにまともに目を合わせることが出来ない俺。すぐに目をそら
したが、彼女からは逃げられなかった。「あんまり見るな・・・」と
言ったが「目を見て話してよ!ねっ?」と言うのでちらちらと目を
あわせた。ちなみに俺は男だろうが女だろうがまともに目をあわせる
ことができません(w
「ほんと言うとさ・・・前に戻りたいんだ・・・。やっぱりあの頃は
ほんと良かったと思う。まぁ、決まったクラスに文句を言っても
仕方がないんだけどな。けど・・・心ではそう思ってる」と素直に
自分の気持ちを打ち明けた。情けないが言ってるうちにぽろぽろと
涙がこぼれてきた。さすがに周りにはたくさんの人がいたので声こそ
あげなかったが、もしいなかったらおいおいと泣いていたかも知れない。
「しょーた・・・寂しかったんだね。今まで・・・」と言ってすばるも黙り
こんでしまった。「うん・・・」と俺はそれしか返せなかった。
大急ぎで涙をぬぐう。【女の前で泣いちゃかっこ悪いぞ!!】と心の中で
思った。涙が出てることはばれていたがそれでもやはりぬぐうだけはぬぐ
っておいた(w
「今日はね!!2人で帰ろうよ?いこっ!」と俺の手を引っ張ってくれた。
普通に考えれば男が女に先導されるなんて情けない話である。
だが、俺は引っ張って行ってくれるその行動が何より嬉しかった。
しばらく走った。そしてあの騒がしい場所から離れて、人が少ない
ところまで走った。「ふー、やっと静かになった・・・。ね?」と
俺を覗き込む。「そ、そうだな・・・誰もいないな」と俺は焦りながら
答える。「2人きりになったんだからもっと喜んでほしいぞー」と
笑われた。「そうだな・・・嬉しいよ。さっき涙でてきてさ、恥ずかしいんだ」
と俺は言った。「気持ち分かるよ。やっぱり前のクラスは楽しかったと私も
思う。でもね・・・今のクラスも前みたいに楽しみたいんだ」
と言われた。「それが一番だよな。でも・・・正直言ってあまりいい奴いないし」
と俺は言った。「やっぱり話してみないとわかんないよ。見た目とかそういう
ので自分からふさぎ込んじゃうのはだめだと思うな・・・」
と言われた。先生に言われるのは腹が立ったが彼女に言われるのは何だか不思議
な気持ちになった・・・。
「あ、でも私も偉そうには言えないかも。あんまり仲いい人
いないし・・・」と彼女は言った。
「お前ならきっと友達いっぱいできるよ。俺が女ならさ・・・。
うん、間違いなく惚れてると思うぞ」と実に場違いなことを
言ってしまった。「あら・・・今は惚れてないのかしらん?」と
俺の苦手な口調で迫ってきた。「今も・・・惚れてます」と静かに
答えた。「よろしい!!私もすごい好きだよ!」と強く手を握ら
れた。暖かかった。本当に・・・優しさが伝わってきた。
・・・恥ずかしい話だけどたまにこういう手のぬくもりでおなってる(w
「まぁ、お互いがんばるしかないですな。けど・・・やっぱり俺たちが
同じクラスになったのはすごい運がいいよなぁ。・・・うん」と1人で
ぶつぶつ呟いた。でもそれも聞き取ったらしくて「それが一番・・・嬉しい」
と恥ずかしそうに言った。
俺は家にゆうとあこと彼女を呼んだ。久々に遊ぼうと
思ったからだ。けど、実際は家に集まってそのまま
ゲーセンやボーリングとかそういうので時間を使って
しまった。そしてあっという間に夕方近くになって
しまって、ゆうとあこは2人で帰ってしまった。
けど、すばるは俺の部屋に荷物を置いていたのでまた
俺に家に戻らないといけなかった。わざわざ行くのも
悪いと思ったので「俺が取ってきてあげようか?」と
言うと、「んー、もう一度部屋に行きたいなぁ・・・」と
言うので一緒に連れて行くことにした。
「いいけど、もう遅くなってるから早めに帰らんとだめだぞ」
と注意だけはしっかりしておいた。まぁ、自分としては万が一
遅くなったときは家まで着いて行って上げようと思っていたけ
ど・・・。「わかったー。じゃあいこいこ!」と言うのでまた家に
戻った。部屋に入ると俺の寝てるところにばふっと倒れた。
「前も来たけどあまり部屋見なかったからなぁ・・・」と言いつつ
きょろきょろしていた。「別に何も変なもんは持ってないから!」
とだけ言っておいた。「ここで毎晩しょーたが寝てるんだ・・・」と
言いながら布団のところでごそごそしていた。
「おいおい、何スリスリしてんだよ・・・」と言うと「ちょっとだけ!」
というのでそのままやらせてあげた。俺は部屋に制服とズボンを置いて
あって、彼女はそれに気づいた。「あー、制服かしてかして!!」と
言ったので貸してあげた。「腹減っただろ?なんか作ってくるよ」と
言って俺は下に降りた。実際腹が減ってたのは俺だったのだが(w
お菓子ならたくさんあったが太るのも嫌だったし、特に
彼女は女の子だから気を使った・・・。
幸いにもご飯が炊けていたからちょっとだけ使わせてもら
うことにした。ちなみに取りすぎると晩御飯に使えないのだ・・・。
小さいものの、おにぎりを作った。俺は貧乏性なのか、中に
具を入れるよりも塩だけのが好きなのでそのまま2階へあがった。
たたたっと階段を駆け上がったが、俺の部屋から喘ぎ声が聞こえた。
テレビはあったが、AVなんてなかったので喘ぎ声などが聞こえる
わけがなかった。【ドラマでラブシーンでもやってるのか?】と
思った。でも、そんなの見てるはずがない。けど見てたのなら見てた
でそれはそれなりにエッチな1面を知れるかもしれなかったので
ちょっと楽しみにドアを開けて部屋に入った・・・。
部屋の中ではすばるが俺の布団の中でもぞもぞしている。
喘ぎ声も彼女からだった・・・。念のためテレビを見たがもちろん
ついていない。
「な、お前何してんだよ!?」と布団をはぐと制服の袖のところを
股に挟んでこするようにしていた・・・。突然の出来事に俺は興奮よりも
自分の制服がどうなってるかが気になって怖くなった。
「あ・・・しょーた・・・」とこっちをやらしい目つきで見てくる。
思わず制服を掴んですばるから引き離した。「やっ!!だめ・・・」と
言ってまた引っ張り返された。そのままごそごそとまた弄っていた・・・。
「ごめん・・・制服見てたら我慢出来なくなっちゃって・・・」とはぁはぁ
言いながら自慰をしていた。俺は言葉を失った・・・。
「ううんっ・・・あ・・・あーっ・・・」と声が小さくなっていく。
そのままイってしまったようだった・・・。
俺は怖いのと驚きで手足が動かなかった・・・。ただ、ごくりと
何かを飲み込んだのは覚えている(w
「あはは・・・またしちゃったよぉ・・・。ごめんね」と謝っては
いたが俺の制服(学ランの方)をぎゅっと抱きしめていた。
「何でまた制服なんだ?」と俺は冷静に訊いてみた。
「制服みて急に触りたくなって・・・だから貸してほしかったの・・・」
と小さな声で教えてくれた。【何でもありなんだな・・・】と俺は
思った。それにしても当時は気にならなかったが、今でもたまに
ちょっと目を離した隙におなにーをしている・・・。
これは俺が満足させて挙げられてないのだろうか・・・。
そんなことを話してる間も俺の服を大事そうに抱えていた。
はっきり言って俺は自分の服が匂ってるかどうか気になって
はらはらしていた。もう春で暖かかったと思うし、それでも
学ランだったから自然に汗とかかいていたかもしれなかった。
「あのさぁ、その服匂わないのか?」と恐る恐る訊いてみた。
「匂うよ。しょーたのがいっぱいね・・・」と言った。
何だかものすごく変な気分だった。恥ずかしいのもあったし、
言えなかったけど【ちょっとおかしいんじゃないのか?】と
当時の俺は思った。別に犬みたいにくんくんと嗅いではいな
かったけれど、ずっと抱きしめているのは見ていてやっぱり
おかしいと思った・・・。
そんな俺の気持ちを読んだのかどうかは知らないけれど
「あっ・・・私って変かも。ごめん・・・」と言って学ランから
身を離した。「何謝ってんだよ?そんなのきにするなよ」
と一応元気付けた。・・・が、心の中ではちょっとだけ安心
というかほっとしたような気分だった(w
口では謝ったがそれでもまた制服を見てぼんやりしている
彼女を見ると俺は妙な気分になった。だが、そんな気持ち
とは裏腹に俺はとんでもないことを言ってしまった・・・。
「はぁーあ・・・もしよかったらそれ貸して上げようか?」と・・・。
一瞬彼女の顔が明るくなった・・・。
「え?そう言えば明日は休みだもんね・・・」と
彼女は言った。確かに休みではあったが俺は別に
休みだろうが学校だろうが貸す気になっていた。
・・・でも、もう1つの心と言うかそういう思いで
いっぱいってわけでもなかったのだが。
「・・・俺はいいよ。お前がほしいなら」と答えると
恥ずかしそうに丁寧にたたんだ。「ほんとにいいの?」
と、さっきまでおなにーに使っていたのに急に謙虚に
なったのでつい笑ってしまい「いいっていいって」と
俺は言った。「ありがとう・・・」と幾分照れながらそれ
を持ってベッドから降りた。そして大切な物をしまうか
のようにかばんにしまおうとした。・・が、入らなかった(w
「あーあ。袋貸そうか?」とちょっとかわいそうに思えて
俺はそう言った。だが、それは断られた。
「ううん・・・私が着て帰るから!1回着てみたかったんだー」
と嬉しそうだった。「学ランをか?」と訊くと「うんうん」
と答えるのでちょっとからかう感じで「俺の以外でも?」と
付け加えると「しょーたのだけ!」と言ったので俺は勝手に
満足した(w
「でも、女に着せるのは何か変だしさ?送っていくついでに
俺が着てくよ」と言うと「ついてきてくれるの!?」と嬉
しそうに言うので俺もうなずいた。そして送っていった。
次の日・・・俺は誰とも遊ばずに家でのんびりしていた。
はてさて、再び学校生活は始まった。今までと違い
休みの日がすごい楽しみだったので学校が始まるのは
あんまり嬉しくなかった。前は逆だったのに・・・。
朝に、制服を着ようとして探したが、なくて慌てた。
よく思い出してみると貸していたのだった。【あ・・・】と
思ったが、貸してしまったのはしょうがない。体操服
だけだと名前がもろだしで恥ずかしいので禁止されていたが
体操服の上に私服を着た。もちろん学校についたら脱ぐつもり
だった。家を出ると、なんと彼女が家の前にいた。
「おはよー」と朝からすごい機嫌がいいみたいで優しく笑っていた。
「お、おはよ。あ、制服持ってきた?」と訊くと「はい!」と言って
ちゃんと返してくれた。・・・まぁ当然のことか(w
「ごめんねー、昨日電話するの忘れてた・・・」と言ったけど、
別に制服も帰ってきたし俺が怒る理由は何もない。
「ちゃんと返してくれたし、気にする必要は無いよ。それより
何でこんなもん貸してほしかったんだよ?」と訊いた。
「うーん・・・理由はあんまり言いたくないよぉ」と言ったが
そう言うことを言われるとますます気になるのは人間の性だ(w
「いいじゃん!教えてー」とすがる。だが、なかなか教えてくれ
る雰囲気じゃなかった。そんなことをしているうちに学校が見えて
きた。「あーあ・・・結局教えてくれねえのかー」とわざと残念っぽく
言った。「悲しいなー」とか誘うような口ぶりにした。
すると「そんなに知りたいのかぁ・・・じゃあ言う・・・」と言い出した。
おおよそ見当はついていたが、言わせたかったのだ(w
「ねぇ、ほんとはどうして借りた知ってるでしょ?」と
言われた。おおよその見当はついていたが俺の性癖?
みたいなので恥ずかしい言葉を言わせるのが好きだった
から俺は知らない振りをした(w
「さぁ?俺はお前じゃないんだから知ってるわけないじゃん」
と言うと「あぁー」と大袈裟なため息みたいな動作をした。
「だからぁ・・・しょーたの家で、やったこととか・・・」と言った。
「それは何?」と俺は典型的な言葉を返した。
「だめ、言えない・・・」と言ったけど「約束守ろうよ」と言いながら
俺は自然に笑えた。【笑っちゃだめじゃん】と思ったがこういう時は
何故か笑えてしまうので俺はがまんできなかった・・・。
「くっ・・・くく」と不気味な笑いだった・・・(w
「もー!!分かってて訊いてんじゃないの!?」
と言われたが相変わらず「知らないっての」の
一点張りだった。「ああああ・・・もういや・・・」と
いつもの元気はなくなっていってしまった。
けど、ここで下がってはだめだと思いしつこく強請った。
「いやいや!!言わせたいだけなんでしょ?もう!」と
本気で怒ってしまった。自分としてはここまで怒るなんて
想像もしてなかったから驚いた。それで情けないことに
謝ってしまった。「ごめん。そんな怒るとは思わんかった・・・」
と言った。「やっぱり知ってたんですか・・・」と言いながら
1人で歩いていってしまった。
「おーい・・・そんなおこんなよぉ・・・」と言ったけど
お構いなしに1人で行ってしまった。
【やりすぎたな・・・】と後悔したが遅かった。追いかける
気もしなかったし追いかけても相手にされないだろうと思った。
後ろから誰かが俺を呼んだ。ゆうだった。
「あれって・・・すばるだろ?」と訊くので「見りゃわかるだろ」
と俺も幾分不機嫌な感じになってしまった。はっきり言って何も
知らないゆうにこんなことを言ってしまったのは悪いと思う・・・。
「お前らけんかしただろ?」と一発で心を読まれた。
まぁ、この場合は誰が見ても一目瞭然だったのかも知れない。
「けんかっつーか・・・まぁ俺が悪いんだけどさ」俺がこういうと
興味しんしんで「何したんだよ?」と質問してきた。
普通のけんかと言うか恥ずかしくない内容なら俺はすぐに
でも話すところだったが今回は理由が理由だけに言えるもん
ではなかった(w 黙っている俺を見て「複雑そうだな・・・。
あんなにしょーたを慕ってたあいつがあんなに怒ってるもんな」
と1人でかなり心配をしていた。「そんなに怒ってるの?」と
訊くと「そりゃ俺だって昔はあいつと・・・いや、古い話だ。関係ないな」
と切ってしまった。【あー、昔はこの2人が付き合ってたんだよな・・・】
と思った。「やっぱり関係が終わっても彼女の仕草とかは残るんだな」
と俺がぼそりと言うと「何となくでも覚えてるんだよ」と返ってきた。
「しかし、あんなに怒らせるってことは相当ひどいことしたな?」
と言われた。【ひどいこと?・・・あー、まぁ、ひどいわな】と思った
が何故か知らないがこれも笑えた。自分的に何もひどくはないと
思ったからだ。でも確かに自分の言動が轢きがねになって事実彼女は
怒ってしまった。これはとりあえず認めなければいけない。
「別にひどいとは思わんけど・・・」と言ったが「あれは普通じゃないぞ」
としつこく問われた。【もう切れたくせに・・・】と一瞬思ったが心配
する気持ちは本気みたいだったから俺の怒りはすぐに収まった。
「ほんと悪いことはしてねえ!男と女の違いが悪いんだよぉ!!」と
それだけ言って俺はゆうから逃げた・・・。
あまりにも恥ずかしいけんかの理由。当然話すわけにも行かなかった(w
(そもそもけんかってやつでもない気がしてきた・・・w)
俺は走って逃げて、そのまま学校までついてしまった。
道中は楽しかったが学校を見ると一気にテンションが落ちた。
何度もくどいがこれが去年ならありえない話だった・・・。
「つまんねーなー!」と俺はでっかい声で言った。
もちろん周りには朝練とかで人もいた。みんな驚いていた(w
それでも教室に向かうしか選択肢はなかった。
そうこうしてるうちに後ろからすばるがきた。走った俺のほうが
先についてしまったらしかった。一瞬俺も向こうも動きが止まった。
そして・・・次の瞬間俺は手を繋がれた。【は?】と思ったが向こうは
そのまま人気のないところにまでひっぱっていった・・・
「あのね・・・誰にも言っちゃだめだよ?しょーただから、いう」
といきなり言ってきた。「何のことだよ?」と言うと「制服・・・」
というので俺はピンときた。(あそこじゃないですよw)
「あー、あれか。それがどうした?」と訊くとほんとに小さな声で
「あのですねぇ・・・おなに・・・に使っちゃったんだ・・・」と言った。
「おなにー!?」と俺は思わず大きな声を出してしまった・・・。
「あ、ごめん・・・」とすぐに冷静になって謝った。「ううん・・・」と
彼女はちいさく首を振った。「正直に言ったよ・・・?もう言わせないでね」
と言ってだーっと走って行ってしまった。予想通りといえ俺は激しい
興奮に襲われていた。【どうせあとで教室で会うのに】と思いながら俺も
教室へと向かった・・・。
さて、教室へ向かうと既にたくさんの人が登校していた。
クラスの雰囲気としては昨年仲がよかった連中が話してる
って感じだった。昨年からの友達がいなかった俺にとって
なかなか辛い雰囲気だった。専ら近くの奴と話していたが
やはりおもしろくはなかった。クジラは俺から見ればおど
おどしててあまり気に食わない奴だったがその性格が何故か
他のみんなにはうけていたらしくてすぐに周りに人が寄って
くるようになった。正直言ってうちとけあうクジラを見てい
て俺はうらやましかった。だが、俺はやはり愛想が悪く思われ
ているらしくてなかなかそういう風にはならなかった。
この日は朝の彼女の言葉が異常なほど気になったので
積極的に自分から彼女へと話し掛けた。
傍から見れば友達がいなくて彼女に逃げてるって思われ
ていたのかもしれない。でも、そんなことはどうでもいい。
「朝のお前変だったけどえろかった」とか言うと顔を赤く
した。「そ、そんなことみんなの前で言わないでよ・・・」と
言われた。確かに恥ずかしかったと思う。でも寂しさのあま
りそれでも俺は寄って行った。まさか嫌われるとは思いもせず
に・・・。自分が満たされないというだけで普段自分からは相手に
しない奴に向かっていくなんて自分勝手もいいところだったと
思う・・・。
そしてこの日の授業も終わった。やたら長かった。
部活も終わってあとは帰るだけ。【今日もつまらんな】
と思いながらも部活仲間と一緒に帰ろうとした。
靴箱のところにすばるがいた。「話がしたい・・・」と
言うので彼女からの誘いで俺は喜んだだけだった。
周りの友達も「行ってやれよ」とこっそり言ってくれて
ちょっと後ろめたい気もあったけど俺は彼女と帰ること
にした。
まさか、この時はあんなことを言われるとは思わなかった。
そうとも知らずに喜んでいた俺。ほんとににぶチンだった・・・。
俺たちは会話もなしにどんどん歩いていった。いや、正確に言うと
俺は色々話し掛けたが彼女が相手にしてくれなかったのだった。
そうして歩いていき人があまりいなくなったところで彼女にいきなり
「・・・何でみんなの前でああ言うこというの?」と言われた。
一瞬分からなかったものの俺にはすぐに理解できた。だが、返事は
すぐにはできなかった。かなり怒ってた様だったからだ・・・。
「何怒ってんだよ?別にいいじゃねえか・・・」と言ったが「最低だよ」
とだけ言われた。ショックと怒りがまじわって言葉が出なかった。
確かに回りの状況もあまり考えてなかったかもしれないけれど何もここ
まで言われることはなかったと思う。俺もついつい刺々しくなった。
「笑わせんな。お前は人のこと言えるのか?」と俺も返した。
「2人のときだけだったもん・・・私は。一緒にしないで!」と
言われた。いつもとのあまりの違いに俺は何も言えなかった。
冷静に考えてみればそうだった。キスもその他もろもろ俺と
彼女以外には誰もいない時だけやらしくなっていた。
(まぁ、あこにばれたってこともあったけれど・・・)
だが、それにしても言い方は腹が立った。俺もむかついたので
もう何も言わなかった。「新しいクラスになって・・・しょーたが
寂しそうに見えるよ?慣れてないかもしれないけど・・・もう5月
なんだよ。いいかげんに前の事と今のことと区切りつけなきゃ
だめだと思う。私に来てくれるのも嬉しいけどしょーたもゆうみ
たいないい友達つくってほしいの」と言ってきた。素直なやつなら
こんなこと言われたらすぐに機嫌を直すだろう。だが俺はそんなに
素直になれなかった・・・。
「余計なお世話だな。別に好きでお前に話し掛けてるんじゃない!」
とだけ言って俺は彼女を置いて歩き始めた。【どうでもいい】そんな
思いで心がいっぱいだった。何故こんなにもいらいらしたのか。
理由はたくさんあった。やはりすごく彼女が自己中に思えたし、
(自分ばかりが好きな時にこっちを誘うようなこととかが多かったことなど)
言い方にしてもそうだった。けど・・・何が一番いらいらしたのかと言うと
自分の現在の状況を指摘されたことだった。散々書いたけど自分からあまり
人に向かわなくなるようになってしまってこの時もそれを引きずっていた。
小学校から中学校に変わると人間的に変わる奴も多かったが俺も例外では
なかった。けど、この変化の仕方はかなりのマイナスだった・・・。
自分からいかない→友達が限られる。こんな公式がいつのまにか成り立って
しまっていたからだ。
そういうわけで今もなおうまく新しいクラスに馴染めない。
そんな俺を見て彼女も↑に書いたようなことを思ったのだろう。
だが、そんなのは余計なお世話だ。浅い関係なんて持ちたくない。
この時はそんな思いでいっぱいだった。【所詮お前等とは違うんだよ】
と思った。情緒不安定だった・・・。
俺はそのまま1人で歩きつづけた。ふと思った。数分前の出来事を。
「行ってやれよ」と友達に言われてこの時までは楽しみに思っていた。
彼女と帰ることを。けど・・・今となってはそんなのも腹立たしい。
そうやって考えているうちに俺は彼女が憎たらしくなった。
自分が悪いというか向こうの意見が言うのがもっともだったのはわかる。
だが、そういうのを認められない時期だった。俺はこの時はっきり思った。
【あいつが嫌い】だと・・・。
一旦嫌いになると俺は次々と悪い考えが浮ぶ・・・。
【あんなのと付き合ったおれはバカだ】と。そう思うと
次は【よく考えたら何もいいことなんてなかったな・・・】
こんなことまで思った。他にもいっぱい思ったけど・・・。
悔しくて憎たらしかった。自分が情けなかった。あんな
のに振り回されていた自分が・・・。けどこの時は涙などは
でなかった。おれにはもうヤツに対する思いはなかった。
ただのうざいやつ。そんな思いだけだった。もちろん多少
は後悔とかもあったけれど自分で無理やり押し殺した・・・。
おれはそのまま憎悪だけを膨らせながら家に帰った。
いらいらはあったが他人へはいつも通りに接した。
さっきまでは思いなどはない、と書いたけど、実は
少し電話などに期待した。けどかかってこなかった。
まぁ、当然だったのかも知れない。
そして次の日。俺も彼女も学校で出会った。俺は話す
気などは当然ない。向こうもこっちをちらちらと気に
していたようだったが結局は話してこなかった。
何だかんだいっても・・・向こうの言葉を待っている自分が
いた。それが悔しかったけど、どう思ってもやはりどこか
で彼女を待っている自分がいた・・・。
もっとも、向こうが話し掛けてきても突き放すつもりだった。
けど、結局はそのまま何もないままその日は終わった。
次の日も、そして次の日も。こんな冷たい日々が続いた。
始めのほうこそ俺はどこかで彼女を待っていた。だが、ここ
までくると本当にどうでもよくなってきた。
待ってる自分もバカバカしいし、待つ理由ももうなくなっていた。
学校も今までに増してますます機械的な生活になっていた。
ただ、学校に行き授業を受けてそして、帰る。たったこれだけだった。
はっきり言っていく意味なんてまるでなかったと思う。
期待から諦めへと心が動く。俺はせめて終わるときはばっちり終わり
たかった。だからそろそろ別れの言葉とかも言おうと思ってあれこれ
悩む時期に入った・・・。
けど、いざとなるとやっぱり・・・言えないものだ。
向こうもまさか俺がこんな事を言うとも思っていな
かっただろう。この頃はあっちも俺のほうを気にし
なくなっていた。まぁ、俺も向こうも話そうともしな
かったからあっちも俺のことを次第に避けるように
なっていたのだと思う。話す機会がない→言えない
みたいな風になっていた。【向こうが来るなら・・・】と
思っていたがほんと機会もなかったし俺自身も自分から
相手にいこうなんて思わなかった。そんなこんなで
なかなか言えずに日は過ぎていった。
俺の思いなんて関係なく日々は過ぎていった。
そして・・・4月も終わりかけたこの日。この日は
組織を決める日だった。組織というのは簡単に言えば
委員会や班長などそういう仕事を決めることだ。
俺はちょっとだけリーダっぽい役にあこがれていた。
何せかっこいい。俺はもしエライ役になっても威張ろう
とか思わなかったし、ただ何となくリーダーに憧れていた
のだった。俺は・・・班長になりたかったが現実は厳しかった。
立候補者が多かったら当然だが多数決になる。2年の時なら
まだしも3年のこのクラスで多数決となると俺は不利だった。
そういうわけで俺は立候補者が多ければ身を引こうと思った。
そしてホームルームの時間になった。まずは上位ランクの仕事
から決める。そうなるとまずは学級委員からだ。男子は2人、
女子は1人、ゆみだけ手が挙げた。このときは知らなかったが
やはり先生が優秀な連中にそれとなく立候補するようにけしかけ
てたらしい。女子はゆみ以外は手を挙げなかったので決まって
しまった。そして男子の方になった。俺は正直言うとどうでも
よかった。2人とも前から学級委員やってたのでどっちもなる
可能性はあった。どうなろうが俺の知ったことじゃなかった(w
結局決まった。当選した奴は俺が1年の時に一緒の奴だった。
最初はいい奴だったが親しくなると嫌な風に思えて俺は嫌い
だった。そして3年でまた一緒になったこいつが学級委員に
なった。2年は大きい。【いつの間にこんなに立派な奴になった
んだ?】と思ったがやはり人柄のせいだろう。まぁ、アタマは
すごいよかったんだが・・・。別にもういやとは思ってなかった。
そしてその2人が司会となり班長を決める事になった。
立候補を訊くと・・・一気に大量に手が上がった。男子だけでも6人
もいた。男子も女子も3人ずつという決まりだったので既に男子は
オーバーだった。【あっちゃー】と思い俺は諦めた(w
女子はというとさっきみたいにまたバランスが良くて3人だけだった。
あこもすばるもあげていた。もう1人は・・・今年初めて一緒になる人
だった。
よくは知らなかったが確かこの女の子は今までもいつも班長を
やっていたはずだった。クラスは違ったがそれくらいの情報は
あった。【まぁ妥当なとこか・・・】と思った。
女子は立候補者を再確認したがでなかったので決まってしまった。
問題は男子だ。6人もいると落ちる奴が3人もいる。落ちる人と
してはやはりショックなんだろうが他人からすれば笑うネタだった。
細かくは覚えていないがほとんど初めての奴ばかりだった。
(初めてっていうのははじめて一緒のクラスになったってことです)
ちなみにその中にクジラもいた。とりあえず席が近いってよしみで
こいつには挙げてやるか、と思った。
それぞれの決意みたいなのを聞いてそれを参考に選ぶことになった。
別に自分もたいしたコトは言えないのだが、やはり人の決意を聞くと
似たり寄ったりなものでどいつもこいつも同じことばかり言ってた。
「楽しくて明るい班にしたい」とかほんとありきたりなものばかりだった。
めんどくさかったのでクジラ以外には挙げようとは思わなかった。
原則でカウントする奴以外は伏せなければいけなかった。
【何故同じ年の奴なのに学級委員は見れて俺たちは見れないのか?】と
いつも思っていたが、まぁ、こればかりはどうしようもないか・・・。
考えた通り俺はクジラにしかあげなかった。これまでもそうだったが
集計してちゃんと全員があげていることなんてなかった。そういうわけで
集計も多少の数はあまり深く考えなくなっていてちょっといい加減だった。
何はともあれ新しい班長も決まった。クジラは落選していた・・・。
さて、次は委員会だった。これまでに俺はずーーっと委員会
レベルの役職にしかついたことはなかった。
今回も委員会をする事にした。前期、後期で役を決めていたが
前期はなんと言っても合唱の大会がある。これを運営する委員会
をやろうと俺は思った。とにかくみんなを先導することがしたかった。
学習委員会とか給食委員とか決めていっていよいよ俺のやりたい委員会
を決める事になった。立候補者は・・・俺以外にもう1人男子と、女子1人が
手を挙げた。【げ】と思ったが相手は結構好かれてないというかむしろ嫌われ
ている奴だった。1年のときに一緒だったがそん時も嫌われていた。
なんか太っていて特有の臭いを放っていたからだ。俺はにおいは感じなかったが
小学校の頃から嫌いだったのでやはり嫌いだった。【まさかこいつには負けんだろ】
と思いながら多数決をすることになった。
立候補者も伏せなければいけないのが辛いところだった・・・。
だが、俺にそんなルールは関係ない。伏せながらもみんなの
手を見てやった(w
自分の時に見てみると・・・すごい手が上がっていた。嫌な奴に
思われるかもしれないが俺は安心した。とりあえず自分が選ばれ
ることを確信した。結果は・・・やはり俺が選ばれていた。
思わず「ふぅ・・・」とでてしまった。まぁ、嬉しかったがやはり
完全に勝てる勝負なんてない。そういう意味で俺は安心した。
自分の役さえ決まってしまえばあとはどうなろうと知ったことではない。
そんなこんなで組織決めは終わった。ゆみが「また半年大変だー!」と
か言うので「自分で選んだんだろ。ま、がんばってくれや」と相槌をうった。
「しょーたとやりたかったけどそんなタイプじゃないもんねー」と言われた。
「悪かったな」とだけ言って俺は部屋を出た。情報交換というわけだ(w
他のクラスの奴もいっぱいいて自分の仕事とかを言い合っていた。
ゆうのクラスに行くとまだ終わってなかった。終わってはいなかったが
ゆうは俺に気づいて「班長!!」と紙に書いてそれを俺に見せてきた。
【流石だな・・・やっぱすげえよ】と思った。「お前何になったん?」と
言いに来る奴がいた。たかしだった。「んー、文化委員」というとたかし
も「なんだ、俺と一緒か!!」と言った。「やっぱ前期はこれに限るな。
って言っても俺、やるの初めてやけどな」と笑いながら言った。
「まぁ中学最後だしな・・・。最後の大会では優勝したいから」と俺は言った。
「まぁ、お互いにがんばろうな」と言うので「おう」と答えた。
それ以外にも俺はたかしのクラスでは誰が学級委員になったか、などを聞いた。
たかしと盛り上がっていたが、たかしが言った「お前の彼女は何になったん?」
と訊いてきた。「彼女・・・あいつは班長」と言うと「あそこに班長おるぞ。じゃーな」
と言って自分の部屋に帰ってしまった。視線の先を見るとすばるがいた・・・。
「あ・・・やりたい係になれてよかったね!!前期は大変だけど・・・
お互いがんばろ!!」と最初こそ控えめだったがすぐに明るく
話し掛けてきた。びっくりしたがやはり嬉しかった。だが・・・
つい今までの思いがでてきて「うるせえな。お前には関係ないだろ」
と冷たくあしらってしまった。ダメだと思っても余計な意地が働いて
しまったのだった・・・。
「なんでそんなに怒ってるの・・・?」とかなり落ち込んでしまったが
俺はそのまま逃げるようにしてその場を去ろうとした。
それでも彼女は俺の腕にくっついてきた。「何で逃げるの?話くらい聞いてよ」
と言ったので俺は足を止めた。「・・・はやくしてくんない?」と言うと
一瞬彼女の動きが止まった。
俺の「はやくしろ」と言う言葉で傷ついてしまったのだろうか?
なかなか言葉がでてこなかった。「・・・」黙ったまま俺はそこを
去ろうとした。これ以上待つのも嫌だったからだ。
「あの・・・同じ班にいれても・・・いい?」と途切れ途切れに言った。
心では【同じ班がいいな】と思った。だがやはり言葉には出せずに
「お前の好きにすれば?」とだけ言ってつかまれていた腕を無理やり
ほどいて俺は返事も聞かずにその場を後にした。
【折角向こうが話し掛けてくれたのに・・・】と自分の中で後悔していた。
ちょっと前まで”話し掛けられたら別れの言葉を言う”とか決めていた
のに実際そういう境遇に立たされてもやはり言えない自分がいた。
結局自分はあまりにも弱い奴だと思った。と言うよりもただの
自己中だ。向こうは俺が何で怒ってるのか知らないだったろうし
当の俺自身もハッキリした理由はなかった。それなのに意地だけは1人前・・・。
決めた事も言えないし、素直に喜ぶ事もできない。どうしようもない
奴だった。こんなに色んな思いはあるのにやはりその後しばらく行動に
でることはなかった。相変わらずこっちからは話し掛けずに、それでいて
【早く仲直りがしたい、素直になりたい】という思いだけはあった・・・。
だがかかり決めの1件以来、彼女の方も俺にまったくといってこなく
なってしまった。まぁ、当然のことだろう・・・。
そして、次に彼女と話すことになったのは班発表の日だった。
さて、この日は班発表の日だった。クラスの時くらいこういう日は
妙にどきどきした。前に”クラスがいいかどうかで1年が決まる”と
書いたが班っていうのも同じくらい大事な事だった。
クラスと違い班は半年で変わるけどやっぱり半年だって長い。
そういうわけで俺は新しい班に大いに期待した。もちろん希望としては
彼女の班がよかったわけだが・・・。もちろん誰にも言えなかった(w
もしそれがだめでもあこの班でもよかった。班長と仲がよければ何かと
便利なことがあった。掃除の時さぼっていても反省表をごまかしてもらえ
るし、まぁとにかくそういう点で班長と仲がいい事に越した事はなかった。
そして、6時間目のホームルームになった。いよいよ発表だ
「じゃあ、班を発表します。毎日放課後まで・・・」とか
いちいち学級委員がまくしたてるのでこのときは先生も
いなかったので、つい俺は「早く発表しろよ。そんな話は
どうでもいい。いちいちうるさいよお前・・・」と大きな声で
言ってしまった。思えばこんなことは思っても今まで言った
ことはなかった。イライラが募りすぎて暴発したのだろう(w
クラスが凍りついたがとにかく発表になった。
すばるの班は3班だった。メンバーには俺も含まれていた。
だが、問題点もあった。ゆみも入っていた事だ・・・。
まぁ、とにかくこれで半年は何となく楽しめそうだった。
どうでもいいことだが、さっきの俺の発言のせいで俺の印象が
”こわいやつ”と言う風になってしまった(w
男子は1年の時一緒だったのが2人と今までなったことが
なくて部活は一緒だった、って言う感じだった。
書き忘れていたけど実はこの中の2人と結構仲がよかった。
えっと、大事なメンバーなんで名前つけます(w
りゅう、ひろし、かず って言う名前にするか・・・。
りゅうは1年の時一緒で部活も同じだった。かずは1年の時
一緒で部活は違ったが、ものすごーく頼りになった。
ひろしは部活で一緒だったけど今まであまり話したことは
なかった。そういうわけで新しい班は俺にとって充分やって
いける班となった。これからの生活に希望が持てた・・・
さて、1年ぶりの再会だった。久し振りだったが同じ班で
机も近かったからすぐに昔に戻れた。
お互いに違う人と仲良くなっていたけどやはり昔仲がよかった
関係もあって、俺たちはまた3人でよくいるようになった。
席は俺のよこはすばるになった。この辺りも大満足だった(w
【ゆみ、こんな席でよく認めたな・・・】と何となく不気味なこと
を感じながらも班も席もすごいいいものだった。
そして俺はこれを機に彼女にはっきり言おうと思った。
”今までごめん”ということを・・・。そして発表も終わって、次は
掃除の時間になった。さすがに掃除の時に話すのはまずかったので
掃除も終わりの会も終わったところを狙った。
帰りのあいさつも終わった。いよいよ話し掛けることに
なった。別に謝ればいいだけ、って言えばそれまでだけど
これまでの俺の態度を考えるとやはり言いづらかった。
けど、逃げてはいけない。俺は思い切って彼女を呼び止めた。
「なぁに?」と意外に驚いた事もなかった。ちょっとだけ
気が楽になった俺はすぐに言葉を続けた。
「同じ班にしてくれてありがとな・・・。それから色々ごめん。
怒ってる理由なんてよくわかんなくなってたんだ。それなのに
いつまでもひきずっちまって・・・かんにんな!」と言った。
他にも言いたかったが焦ってどもりながらもなんとかこれだけ
言うことが出来た。「うん、うん・・・」と彼女も嬉しそうだった。
「ほんと怖かったし、淋しかった!私はもう気にしないから!」
とほんと久々のにっこりとした笑顔を見せてくれた・・・
「ありがとう。でも・・・お前と一緒の席で嬉しいな・・・」
とちょっと照れ臭かったけど自分の気持ちを打ち明けた。
「そ、そんなこと言われると恥ずかしいなー。あ、好き
だから嬉しいんだよね?」ときいてきた。いつもなら
からかうところだがもっと喜んで欲しくてまじめに答えた。
「それ以外にないよ。好きな奴の横だからこそ嬉しいんだ」
と言った。恥ずかしくて「あー!なんか今日の俺は変だな」
とすぐに付け加えてしまった(w
「あ、勉強わかんないとこあったらよろしく!」と、更に
付け加えた。こういう時は言葉を多くつけると案外落ち着く
ので俺は思いつく限りの言葉を並べた。
恥ずかしくて落ち着かなかったけどやはりいつもの俺たちに
戻っていた。それが何よりも嬉しい事だった。
「さて・・・今日は部活もないし、久し振りに一緒に帰るか?」
と誘った。もう恥ずかしいことは言い尽くしたのでいつもなら
なかなか出来ない誘いも簡単に出来た。
「うん、かえろ!全然一緒に帰ってないもんね・・・最近」と
言うので「じゃ・・・かえろっか」と言って学校内で危険はあった
けど、彼女の手を引いた。
まだこの頃は知らなかったけど(また後で詳しく書きますが)
”カップル狩り”ってのがあって校内で仲良くしてる男女を
見つけると呼び出しをくらうことになっていた。
そんな事は知らなかったので俺はそのまま手を繋いだ。
「ひさしぶりだよねー。こういうのも・・・」と彼女が言った。
まぁ、話すのもままならなかったので触れ合うのなんてほんと
ひさしぶりだった。そう考えると何故か恋しくなって思わず
手に力が入った。「ちからづよいねー」と言うのでちょっと
びっくりした。【チカラ入れすぎたか・・・?】と思って訊いた。
「あ、痛かったか?」と言うと「そういう意味じゃないよー」と
言われて向こうも握ってきた。
「こうしてるとー、うん、なんか伝わってくる!!」と
言って1人でなんか楽しそうだった。
「なんか楽しそうだな・・・」と訳も分からずに言うと彼女は
「言ってもしょーたにはわかんないだろうなー」と言って
1人でくすくす笑っていた。【女って一体・・・】と思った(w
けど、靴を履き替えようとしたら先生がいたので流石に目の
前で手を繋ぐのはまずかったので手を離して、ばらばらに
靴を履き替えた。目の届かないところまでばらばらに歩いて
そして、そのあとはまた2人であるいた。
時間はいっぱいあった。部活もなかったからだ。
そういうわけですぐには帰らずに門でしゃべることにした。
少し人がいたが、やはり部活の時間だから人は少なかった。
「やっぱり人が少ないなぁ。目立っちゃわない?」と言って
きた。確かに目立つ。それこそこんなところを先生に見つかった
りでもしたら大変だ。
「しゃーねーな。じゃあ、家に遊びに来る?」と訊いた。
「え?いいの?」と驚いたように訊いてきた。「もちろんいいよ」
と答えた。始まったばかりとは言え、受験生の会話ではなかった(w
そういうことで再び手を繋ぎ、家まで向かった。
「でも、やっぱり悪いよー。いきなりだし・・・」と
いつもと違って遠慮していたが半ば強引に俺は来る
ように言った。「いきなりってのがいいんだよ」と
訳のわからない事を言いながら帰った(w
そんなこんなで家についた。この日は親がいた。
別にやましい理由で呼んだわけではないので堂々と
家に帰った。「ただいま」「おかえり」そんな当たり前
の会話をした後にすぐに2階に連れて行った。
2人きりだし何をしても誰にもばれなかった。
けど、そういう時でも話が続かなかったりする事も
多い。場所には恵まれてるのにこういうことはよく
ある。この時もそうだった。
「実際2人になるとさ、不思議に話せなくなるよなぁ」
とぼんやりしながら言うと「そうだね。学校なら話せるのに」
と言った。確かにそのとおりだった。やはり学校は不思議だ。
何かしらのオーラがあるのじゃないだろうか(w
全然話が続かずになんとなく退屈になってきた。
と、その時だ。いきなり質問された。「ね!今何考えてる?」
と言う質問だった
「なんだろ?そうやって訊かれると答えられないよ」と
言うと「それでもいいから教えてー」と言われた。
ほんとにこういう事を訊かれてもパッと答えられない。
返事に困った俺は「じゃー、お前の裸」と答えた(w
とりあえずこの辺りが無難だったからだ。
「ほんとにそんな事考えてるの!?」と仰天された。
ぶっちゃけそんな事を考えたかどうかなんて自分でも
はっきりしてない。だから「いや、よーわからん」と
答えた。「しょーたってほんとにえろいわ・・・」と
言われてしまった。
「ほんとはそれがうれしいくせに・・・」と言ってみた。
「なんだー・・・やっぱりばれてた?」と笑われた。
「ほんとに嬉しいのかよ!?」今度は俺が驚いた(w
「だってさ?好きな人にあれこれ考えられてるって
思うだけどちょっと興奮しちゃうもん・・・」と言った。
「あ、もしかしてそれでおなってるとか?」と訊いた。
すると小さく首を振った。【そうなのか・・・】と俺は
また新たに知識を得た。「男はおかずいるけど女もいるんだな」
と言うと「おかずって何??」と訊いてくるので「やる時のネタ。
お前の場合は・・・俺かな?」と言うと「そういうことかぁ。それ
ならしょーた!って・・・恥ずかしいこと言っちゃった」と言った。
「はは、嬉しいのか悲しいのかよくわからんな」と言うと
「どうなの?自分を、その・・・おか・・・ずにされるのは・・・」
と”おかず”って言葉にかなりの抵抗があった(w
「悪い気はしないけどな。まぁ、今日聞いたばっかりでよく
わかんないけどな・・・」と答えると「そっかー・・・」と何やら
考え込んでしまった。
「おいおい、別に悪くないぞ。裸になって俺のこと考えてるのか?」
と聞いた。もうこの日はおなにーのことを追求してやろうと思った。
「裸には・・・ならないけど」と言った。「じゃあ、やっぱり下だけ?」
と言った。彼女はこっくりうなずいた。
「下だけってことは・・・男と一緒なのか」と俺は言った。
「男の子は・・・そうだろうね」と言った。「あ?知ってるの?」
と聞くとぶんぶんと首を振った(w
「あのさー、こういうこといつもしてるのか?」と聞いた。
何気に気になる女の子のおなにー。すごい返事が楽しみだった。
「えー、毎日なんてしないけど・・・。でもせーりの時はできない
けどなんかすごいしたくなるよー」と言われた。
「盛りなの?」と聞くと「うーん・・・そうなのかな」と答えた。
「恥ずかしい話だけど俺はほとんどいつもしてるけどな・・・。
まぁ、男子ならそういうもんだけど。女子は違うなー」と
答えた。てっきり女の子も毎日してるものだと思ってたが
実はそうでもなかったのだった。(人によると思うけど・・・)
「オレは猿だな。これからはもうあんまりしないようにしよっと」
と彼女の前でアホな事を決意した。
「ね、私は頭の想像なんだけどしょーたはどうやってやってるの?」
と訊かれた「おかずのこと?」というと「う、うん。そうそう」と
言った。「・・・おかずって言うの恥ずかしいのか?」と訊いたら
「・・・やめてください」とちょっと笑われた。
「気になるんだけどおかずって言うの嫌なの?」と訊いた。
「恥ずかしいよー」と言われた。「給食と同じだよ。おかずなんて」
と言ったが「意味が全然違くない?」と言われた。
「そこまでこだわる必要ないと思うけどな・・・」と言った。
「やっぱり言えない!そんなエッチな言葉・・・」とやはり抵抗があった。
「そんなことより!!どういうこと考えてるの?」とまた訊かれた。
本とかそういう類の物は既に部屋になかったけどとりあえずはこう答えた。
「本とか・・・そういうのだな」と言った。「みてみたいなー」と言った。
「もう今はない。全部捨てたからな・・・」と言うと「そっかぁ・・・」と
何故か残念そうだった(w
「本とか読んでて、何がおもしろいの?」と質問された。
「うっ・・・」思わず返事に困った。
「楽しい、楽しくないじゃなくてさー、なんて言うんだろうな・・・」
と自分でもはっきり分からなかった。
えろ本の楽しみ・・・そんなものは誰にも分からないと思う(w
「まぁ、男はスケベだからな。こういうのがやっぱすきなんだろ」
と答えた。「じゃー、しょーたもスケベだね」と大笑いされた。
確かにスケベじゃないと否定する気はない。
けど、そんなことを言われるとやはり複雑だった。
「まぁ、男なんてスケベじゃない方がおかしい」と
言うと「そっかー。私はどうかな?」と訊かれた。
「お前?そりゃえろいに決まってるじゃん」と言って
やった(w
不思議な事にそれを否定されなかった・・・。
「うーん・・・やっぱりそうだよね。そういうの嫌?」
「いや・・・別に嫌じゃない。まじめなのよりましだな」
と答えると「よかったー。自分でも自覚してるんだ・・・」
と言った。別に今はこうやって思わないけど当時の俺と
してはおなにーもしてる女なんてえろいと思っていた。
まぁ、それはそれでいいとおもう。スケベな女の何が悪い。
俺はこんな事を考えていた。その後はいろいろな話をした。
親がいなかったら恐らく行為に走っていたのかもしれなかった
さて、4月も終わって5月に入った。
5月・・・この月は早いかもしれないけどなんと修学旅行と
いう超重要なイベントがあった。
しかも大事な中間テストのぎりぎり前に帰ってくる、という
ことなのでいい高校を狙ってる連中は焦っていた。
まぁ、俺からすれば「あほか・・・」の一言だったけど・・・。
修学旅行、場所はありきたりだが東京と千葉だった。
俺はどっちも行ったことがなかったし、予定の中にディズニー
ランドも入っていたのですごい楽しみだった。
友達とでかけるってだけでも充分だったけどやはり場所も重要
だった。しかもこれはほとんどが班行動だったので先生の目にも
つかずにほぼ自由な状態だった。
そういうわけで俺はこの旅行に大いに期待していた。
旅行は楽しみだったがそれまでの過程と言うか仕事の
わりふりとかそういうのはうざかった(w
まぁ、今回はスキーと違って既に入ってる委員会ごとに
仕事が割り振られたので楽と言えば楽だった。
テストとか受験とかで焦ってる輩もそこそこいたけど、
やはりこのメンバー最後の旅行だ。ほとんどの人はかなり
楽しみにしていたと思う。俺もそのうちの1人だった(w
だが、旅行とは別に今後の俺たちの運命を変える出来事があった・・・。
その事件とは転校生が来るという話だった。
俺が最初にこの噂を聞いたのはゆうからだった。
「なんかクラスの奴に聞いたけど転校生がくるらしいぞ」
と。そんな話は聞いてなかったので俺は最初信じられ
なかった。尤も転校生が来ようがこまいが俺には関係ない。
まぁ、同じクラスになることになったら仲良くできるといいな、
と言うくらいの思いだった。
そんな話を聞いてそのことを彼女に言ってみた。
「ゆうに聴いたんだけど転校生が来るらしいよ」と言うとその事を
知っていたかのように「しょーたも聞いたの?私も聞いたんだけど」
と言う返事だった。「何でも女の子らしいよ」と言った。
「へー、女の子か。それは知らんかったなー」と言うと
じーっとにらまれて「期待する必要はないよねー」と言って
腕をつままれた。「いてっ」と言って手を離した。
「期待なんてしてないっての。それにほんとかどうかも怪しいし」
「ほんとでも気にする必要はないよー」と言われた。
【嫉妬か?】と思ったが敢えて聴かなかった。
そんな話をしているとゆみがきて言った。
「聞いたよね?転校生のこと」「あぁ、聞いた。女らしいな」と
言うと「そうそう!!さっき先生に聞いてきたんだ」とゆみは
言った。こういうのを聞いてくるのはさすがに早かった
「詳しい事は知らないけどかなりワルらしいよ。これで
この学校もちょっとは変わるかもね」とゆみは嬉しそう
だった。学級委員と言ってもくそまじめな奴ではない。
アタマはいいが学習能力云々じゃなくてその性格のよさから
委員になっていたようなものだ。だから別に悪いことに興味
がなかったわけでもなかった。
オレだって糞まじめなのは嫌いだ。でも、悪いことと言っても
ヤンキーとかそういうとこまで行くのはごめんだった。
「そいつゾクとかに入ってんじゃねーのか?」と聞いたが
「そこまではわかんないなぁ。けど旅行前にくるってのは聞いた。
これは確実!!クラスはまだわかんないけどね」とゆみは言った。
オレはアタマの中で「ワル=かわいい女」と言うイメージがあった。
なんとなくだがこの考えは結構正しいと思う。
「俺らのクラスに来るかも知れないな」と言うと「それならいいなぁ」
とゆみは勝手に喜んでいた。付き合いきれなかったのでオレはその場を
あとにした。「あー、色々教えてくれてサンキュ。んじゃ」と一応礼み
たいなのは言っておいた。「本当にワルだったらどうする?」と彼女に
言われた。「あー・・・別に何ともないけど。あんまかかわりたくはないな」
と言った。ヘタレだがそういう世界はごめんだった。
「来るのは確かだもんね。クラス・・・どうなるのかなー」と何か大きな不安
を感じていた様だった。
【何をそんなに考えないといけないんだ?】と思った。
だが、数日後にすばるの予感は見事に当たったと感じさせることがあった。
その日、オレは遅刻をしそうになっていて学校まで走っていった。
これまでは親に起こされていたがもう中3だったし、いつまでもそんなので
はダメだと思ったからオレは自分で起きる決意をしていたのだった。
この日は記念の第1日目だったのでさすがに身体がなれておらず、遅刻しそう
になったのだった。「初日からだめねー」とおかんに言われて悔しかった(w
若いせいなのか、ほんとうにオレをよくバカにする。これは今でも変わらない。
校門が見えてきた。朝練の連中もいなかった。本当に時間が迫っていた様だった。
門をくぐると後ろで自転車の止まる音がした。そっちを見たオレは驚いた。
茶髪でスカートも短く、さらにイヤリングとか指輪とかしている女がいたからだ。
茶髪というよりもむしろ赤に近かった・・・。一応制服を着ていたから
中学生だと分かったがもし制服なら中学生だとわからなかった。
【こんな奴いたっけなぁ・・・】と最初はこの女のことがわかんなかった。
だが、今はそんな場合じゃない。オレは校舎まで走ろうと思った。
「ねー、自転車どこ留めればいいの?」と聞かれた。声をかけられて
無視するわけにも行かない。「お前何年?」と聞くと「3年だけど」と
言うのですぐ近くの自転車置き場を教えてやった。「どーも」と言って
その場所へと行った。その時だ、オレは転校生の事を思い出した。
「もしかして転校生ってキミのこと?」とオレは聞いた。さっき「お前」と
言ったのが何となく悪い気がして「キミ」になっていた(w
「あんた誰?よく分かんないけど今日からここのガッコになった」
とそいつは言った。(名前→ゆかりってことで。しそじゃないですw)
初対面の相手に向かって「あんた」とはいい度胸だ。オレはこの一言
でゆかりに悪印象を持った。もっともオレも「お前」と言ったけど(w
「3年・・・何組にくるんだ?」と聞くと「ここってすごい田舎じゃない?」
と無視された。「あ、ごーめん。3組だけど。あんたも3組?」と言った。
それを聞いて仰天した。3組・・・オレと同じクラスだからだ。
「ま、いいや。この学校かっこいい子多い?」と向こうに聞かれた。
「知るか。俺はお前の趣味なんてわかんないから」と俺はかなりえらそうに
言った。「うわ、なんかむかつく。でも、あんたもかわいい!」と言われた。
情けないがほめられて悪い気はしなかった(w
「そりゃどーも。お前そんな格好で大丈夫なのか?」
「なんかさー。あいさつとかで来た時に文句言われたんだよね。
こんなの全然普通じゃない?」と言われた。オレからすれば
こんな格好をしてる奴なんて異端児である(w
「そんなんじゃ、文句言われるさ」「こんなの全然普通なのに」
と言った。どうやらオレと全く感覚が違った様だった。
「教室まで案内してよ。また迷ってみつかったらうざいしさ」と
言うのでどうせオレと同じ場所だし案内してやる事にした。
「あんたがいいなーって思う男とかいるの?」と部屋に行くまで
おとこおとこうるさかった。「うるさいな。くどいよお前!!」
と言ってやったら黙ってついてくるようになった。
靴箱のところには先生がいた。もう遅刻ってことを忘れかけていた
が、靴箱のところにきて先生がいた。それで今の自分の立場を思い
だした。「あ、ゆかりさん。先生についてきなさい」と言って
先生はゆかりを連れて職員室に連れて行った。オレは自分が叱られ
なかったのでよかった(w
部屋のドアを開けると「おー、今日は遅いなぁ」と友達に言われた。
「まあな。それより転校生の女、見たぞ。今一緒にきたんだ」と
言うと驚いた様子で色々質問されるハメになった
「まじで?どうどう?」とみんなに聞かれた。
バカな話だけど何となくスターになった気分だった(w
「どうって・・・なんか派手な奴だったぞ。相当いかれてやがる」
と言うと「マジで!?茶髪とかそういうの?」と言うので
「うん、そうそう。装飾品もすげえよ」と言うとみんな驚いた。
とりあえずそれで話は一旦終了になった。朝の合唱の時間だった
からだ。「おい、しょーたが文化委員なんだから前出ろよ」と
言われた。【あぁ、そうか。係変わったんだっけ・・・】と思い出した。
毎日の仕事としてオレの委員会はみんなの合唱を前で眺めて、改善
するところとかをいちいち言わなければいけなかった。
とりあえず合唱は終わった。適当に感想を述べた(w
はてさて、合唱の後はすぐに朝の会が始まる。もちろん
会は始まったがオレの席の周りからは相変わらず転校生の
話ばかりだった。特に積極的に訊いてきたのはゆみだった。
「格好はすごいって聞いたけどかわいいの?」と聞いてくる。
【・・・こいつほんとに学級委員かよ?】と思うほどうるさかった。
「そうだな―・・・あまり覚えてないな。はっきり見てないし」と
言うと「そうですか。どうせこのあと来るけどね」と言った。
それもそうだ。もう質問は勘弁だった・・・。
ガラっとドアが開き先生と・・・ゆかりが入ってきた。
今までまじめ一色だったオレの学校。そんな世界で2年もやって
来た連中は相当純粋だったに違いない。オレが驚いたようにクラス
に大きなざわめきが起きた。まぁ、当然の事だろう・・・。
「うわ、すごいね・・・あれ。しかもすんごいかわいいじゃん!!」と
ゆみはまるで男みたいに喜んでいた。「嬉しいの?」とオレは幾分
冷めた感じで質問した。「嬉しいっていうか、驚いてんだよね」と
返ってきた。ふとすばるのほうを見ると・・・ぼんやりとゆかりのほう
をみていた。【おいおい・・・】と思って小さい紙をまるめてぶつけた。
ハっとした風にこっちを見る。けど、すぐに目をそらされた。
【何なんだよ一体・・・】といきなりの兇変にオレはすごい不安と怒り
を感じた・・・。
そんなクラスの雰囲気はお構いなしにゆかりは平然としていた。
【どうしたもんかね・・・】とぼーっと前を見てるとゆかりがオレに
気づいたらしく「おーい」って感じで小さく手を振った。
【な!?】と思ってオレはすぐに別のほうを見た。何となくだった
けどまともに見れなかった。いったん目を離したが、すぐに見た。
顔をよく観察する。赤髪と薄いメイクで大人びてはいたが、やはり
中学生の顔だった。しかもよく見るとすごい幼い感じだ。
そんなのを見ているとまるで必要以上の幼さを化粧でカバーしてる、
って感じがした。そう考えると・・・何となく怖くなくなった。
第一印象は確かに不良っぽくて関わりたくなかったが今こうして
見てみると・・・別にこわい感じもやばい感じもしなかった。
【所詮は同じ中学生。ただの虚勢なんだな・・・】とオレは
思った。とにかくもう普通の人に思えた。
とりあえず自己紹介が始まった。正直どうでもいい。
名前とかそんなのはクラス名簿を見れば何とでもなるし、
他人の目標とかそんなのもどうでもよくなっていた。
みんなはオレと考えは違うと思うがやはり紹介なんて
聞いていなかったと思う。ぼそぼそと話し声が聞こえた
からだ。何となくだったけれどゆかりはいじめにあいそうに
思えた。明らかに俺たちと違うナリをしていたし世界が
違いそうだったからだ。尤もオレはそうは思ってなかった
けど・・・。周りはそういう考えが多かった。
「あー、先日に班決まったばかりだけどな、ゆかりさんを
をいれてくれる班はいるかー?」と先生が言った。
普通なら人数が少ない班とかがあるはずだけど、このクラスは
ぴったり人数がどこも一緒だったので入るスペースはなかった。
ゆみがオレの班長に向かって何やら喋っている。その内容とは
”ゆかりを班に入れる”ってことだった。
「おいおい、あんなん班に入れたらやばいだろ」とオレは言った。
悪い風には思えなかったがさすがに同じ班になるのは抵抗があった。
「でも、人数増えたらそれはそれで楽しいと思うし・・・」とすばるも
ゆかりを班にいれようとしていた。もめているとゆかりが一言言った。
「今朝私に学校案内してくれた男子がいるんです。その人も同じクラス
って聞いたんですよ。だからその人の班がいいです」と言った。
【・・・それってオレのことだろ?おい】と思った。
しかも今の言い方だとまるでオレがどこにいるのかとか
そういうのも全く知らないような口ぶりだったし、オレと
ゆかりが朝にちょっとした会話もしたってことがばれてし
まうような感じだった。と、いうかばれた(w
「そういえばしょーたくんと朝一緒にいたな。それなら
ちょうどいい。学級委員もいるし、わかんないことあったら
遠慮なく班の子に聞きなさい」と言った。この一言でゆかり
はオレの班に入ることは確実となった。
「へー、やっぱ話したんだ?どんなことはなしたの?」とまた
ゆみは聞く。「いちいち覚えてるかよ」とオレは答えるのがめ
んどくさくてぶっきらぼうに答えた。
「なんか今日怒りっぽくね?機嫌悪いの?」と言われた。
確かに必要以上にいらいらしている。だが、そんな質問を
されると怒りが増すのは当然だ。もう何も答える気には
なれない。そんなやりとりをしている間に先生が机と椅子を
運んできた。「淋しいかもしれないけどしばらくは1人席だ」
と言った。ひとまずこのときは隣にいたゆみに感謝した(w
「あ、別に構わないですよ」とゆかりも一応は敬語を使っていた。
そのあと先生の話になった。そしてその話も終わって休み時間に
なった。当然だがどっとゆかりの周りに人が集まる。
オレはその集団に加わらずに1人で窓際へ向かった。
【・・・そんな集まる事はねえだろ・・・】と思いつつ1人でぼんやり
していた。
集団のほうを見るとすばるもいた。やはり女の子同士、
何となく気になるのだろうか・・・。まぁ、別に嫉妬心
とかそういうのは全然なかったが、何故かこう、悪い
予感がしていた。何せ何を考えてるか分からない。
さっきの態度と朝のオレに対する態度、明らかに違っていた。
そりゃもちろん先生の手前。と言ってしまえばそれまでだ。
けど・・・それ以外にも何かがありそうな気がしてならなかった。
ほとんどの人がゆかりの周りにいて、オレのように集団に加わって
なかった連中はいつも暗い感じがする奴ばかりだった・・・。
どうやら今のオレとまともに話しできそうな奴はいない。オレは
そんなことを考えつつも誰かと話したかった。するとあこと彼女が
オレのところにやってきた。
「格好はすごいけど結構いい人だった!!」と彼女は言った。
「お前等も同じ女なんだから演技とかそういうのわかんない?」
「演技?」「だからさ、いい人そうに見せてるけど実はワルとか」
とオレ言った。やはり信用できない。
「なんかしょーたひどいよ。初めての人にそんなに冷たいなんて」
とすばるに言われた。いつもならば【優しい奴だな】とか思うはず
だけどこのときは違った。そもそも朝の行動と全く違っていたからだ。
まぁ、そんな理由だけで悪い奴と決め付けるオレも変わってるけど・・・。
そこでオレは朝のオレとのやりとりを2人に話した。
「そんなことがあったんだ・・・」と驚く2人。
そして「どうだ」と言わんばかりのオレ(w
「だいたいおとこおとこってうるさい女にロクな奴は
いないと思うけどな。そんだけいいかげんなのかも
しれないし。男のオレからするとアウトだね」と
言った。
「でもあんなにかわいいだからもてると思う。だから
男の子と一緒にいるのが普通になってるんじゃ・・・」
と甘い事を言うあこ。「それがおかしいんだよ!」と
オレは腹が立った。【どうしてこんなに鈍いんだよ!】
と思った。別に今考えるとそこまで怒る事はなかった・・・
そんなやりとりをしているうちに授業開始5分前になった。
オレの学校は5分前には着席して勉強の準備などをしないと
いけない決まりだった。だから嫌だったけど仕方なく席に
ついた。一気にゆかりのまわりから人が消えた。
オレなら人が集まってわいわいやったあとは何となく淋しく
なってしまうけどゆかりは全くそんな感じじゃなかった。
しかも携帯をいじくっていた。当然だが携帯なんてもってきちゃ
いけなかった。でも誰も注意しなかった・・・。
ゆみをつっついたが「別にいいんじゃない?」と言うだけだった。
「それでもクラス委員か?」と食いついたけど「しょーたも自習
しないとチェックされるよ」と無視された
その日はいつも以上に勉強に身が入らなかった。
オレはガツンとゆかりに一言言うつもりだった。
けど、クラスの連中がやたら集まるので放課後に
でも言おうと思った。
そして終わりの会も終わった。転校生ってのは初めて
でよくわかんなかったけどもうかなり人気者になって
いた。中学生特有と言うか、今のオレみたいな高校生
とかにも言えるけど未知の世界への憧れ
が人気となっていたんだと思う。なんせ今まで見なかった
赤髪に短いスカートだ。そりゃ誰でも興奮(変な意味ではない)
しただろう。実際オレも朝は驚いたからだ・・・。
あいさつが済んでもすぐには部活に行かずにカバンの中身を
しまいながらみんなは軽い雑談をよくしていた。
オレも部活が嫌な日は長いこと話していた。ゆかりはまだ馴れて
ないせいか、はたまた興味がないのか早々と部屋をでようとして
いた。オレはヤツの前に回りこんだ。
「おい・・・そんな格好して一体どういうつもりなんだよ?」と
先陣を切った。これじゃまるで先公である(w
「何なの?せっかく記念の初めて話した相手なのにさ!!
なんか怒ってんの?えーと・・・しょーたくん?」と言った。
思わず言葉に詰まった。実際話してみると・・・不思議に自分の
言いたいことが言えなくなってしまう雰囲気が漂っている女
だったからだ・・・。
「はぁ・・・前の学校でもそんなんだったのか?」と
オレは何故か弱気になって別の話題をふった。
「んー、別にそうでもないけどね。ま、ここよりかは
私みたいなのも多かったさ」「んならこんなとこつまらんだろ?」
「別にー。まだ来たばっかだし。それよりまじかわいいね。
よく言われない?彼女いるんでしょ?」と逆に質問責めにされた。
「かわいいなんて言われたことないけど」「うっそ!?でも絶対誰かに
思われてるって。マジで。とりあえずここに1人いるからさ〜」と
言われた。実際言われたことなかったんだけど・・・。
「あ、付き合ってるヤツは一応、いる」と言うと「別に気にしてないから」
と言われた。それを聞いてオレはむっとした。
所詮は言いたいことだけ言う今の若者の代表格みたいな奴だった。
その時ろうかに彼女がでてきた。すばるは一瞬ゆかりを見て驚いた
ようだったけどすぐにオレに「あ、一緒に帰らない?」と言って
きた。「あ、例の彼女ね。ふーん」と言って1人でどっかに行って
しまった。「もー・・・しょーたからあの子に行ったでしょ?今・・・」
と彼女は悲しそうだった。確かにオレからつっかかったが別に下心
とかそういうのがあるわけではなかった。けどやっぱり不安だった
んだろう・・・。「大丈夫!オレはお前以外は好きじゃないから」と
言ってあげた。「うん。でも・・・あの子かわいいし不安だな」と言った。
確かに派手さと顔が妙に合っていてかわいいといえばかわいいがオレは
やはり彼女の方が好きだった。
「あほ!お前の方がいいに決まってる!!」と言うと
やっと安心したのか「・・・うん」と返事をした。
「おいおい元気出せよ。オレはお前に好かれたいし、
オレ自身もお前を好きでいたいんだ。だから・・・」と
言うとしくしく泣いてしまった。
つい自分がしてしまったことがよほど悪いのかと思って
しまって何も言えなくなった。ただ、「ごめん・・・」と
しか言えなかった・・・。
「違うんだ・・・そんなこと言われるのが嬉しいんだよ!」
と言われた。「私、しょーたを好きになってよかったよ」
なんてことまで言われた。そしてその後は・・・2人で帰った。
さて、この後も色々な日々が続いた。旅行が近づいてきて
いて仕事の方もいよいよ大詰めに入っていた。
委員会ごとに仕事が割り振られている、と書いたけどオレの
委員会ははっきり言って暇だったのでありがたかった(w
そして旅行前のほんの2,3日前。とうとう”しおり”が
配布された。それを学活の時間に読むことになった。
行き先などはどうでもよかったが予定表と他のクラスの友達の
仕事とかが気になった。
前から聞いてはいたが移動手段がほとんど電車っていうのが嫌だった。
駅まではバスだったもののオレは電車よりもバスのほうがいい。
そんなことを考えつつオレは1人ですぐにしおりを読んでしまった(w
全部読んだのでさすがに首とか目が疲れた。
一応は先生が大事なとことか読んでいたけどオレは
もちろんほとんどの人が聞いてなかったと思う(w
修学旅行前日、オレは彼女に話し掛けられた。
「ね、旅行に持っていく?」「は?何をだよ・・・?」
「あー、やっぱりいい!今のは忘れてくださいー」と
言ってどっかに言ってしまった。
【何なんだ・・・?】とほんとに意味がわからなかった。
スキーん時と違って電車は長いのでトランプとかそういう
類のものをもってきていいことになっていた。
さて、いよいよ明日から修学旅行だ。小学校6年以来の旅行
だった。楽しい旅行を夢みつつオレは眠った。
さぁ、いよいよ旅行の日がやってきた。
スキーと違って朝の6時半には体育館に集合だったので
久し振りに起こしてもらった(w
そして何とか起きれたし、りゅうと一緒に行く約束もして
いてそれも守ることが出来た。
「しょーた!おはよー!」とすばるがあいさつしてくれた。
「あ、おはよ。ついに旅行の日になったなー」とオレも幾分
機嫌がよかった。それですぐに先生の話も始まった。
だが、お約束どおり遅刻する奴がいてそいつらは叱られてた(w
それを気づかれないように笑いつつオレたちはバスに乗り込んだ。
駅まではバスだ。移動距離こそ短いが隣が彼女だった
のでちょっと嬉しかった。
「ちっ、こういう時だけ一緒ってのは・・・いいのか悪い
のか微妙だな・・・」とオレが言うと「嫌だった?」と
不安そうに言うので「ちがくて、去年のスキーみたいに
めちゃ長い距離の時がお前とがよかったの。こんな短い
距離じゃ一緒に座ってもすぐに別れちゃうじゃん?」と
言うと「でもスキーのときも席変わってもらったけど?」
と言われて「あ、そうだったな・・・」とオレは黙らされた(w
まぁ、何にせよ短かろうが長かろうが好きな奴の横は
嬉しい。オレは自然に手を彼女の手の上においた。
「えっ?」と驚いた様だったけど、すぐに照れ臭そうに
していた。それを見ると笑えた。
「お前さー、過激なことするけどこういうの恥ずかしがる
もんな。変な奴だよな・・・」と言うと「過激なこと?」
とすっとぼけた。「例えば昨年の休憩時間のやつとか・・・」
と言うと「あー、あのエッチなことしたやつかぁ・・・」と
思い出した。「そうそう。こんな風にしたっけ?」と胸を
もんでやった。不意打ちだったせいか、驚くような大きい
声を出した。それを聞いてオレは自分の行動を後悔した・・・。
「なんだ?」と言う感じで声が聞こえた範囲の奴が
こっちを見た。「ただの静電気だからっ・・・」と彼女は
言い訳したが・・・冬じゃあるまいし変なものだった(w
そのあとすごい恥ずかしそうに小さな声で色々言われた。
「もう、こんなとこでしちゃ恥ずかしいじゃない!!」と・・・。
まぁ、言われればそうだったしオレも悪いとは思った。
「わ、悪かったな・・・。でもー、今の声とかかわいいぞ」と
そっと言ってやった。するとこんな反応だった。
「そ、そう?それならだしてよかったのかも・・・」と。
正直【おいおい・・・】と思ったけどまぁそれは言わなかった。
そんなことをしているうちにバスは駅に着いてしまった。
さて駅に着いたので今度は電車に乗る番だ。
オレの隣は・・・ゆかりだった。これは電車に乗る際に
「オレの席っていうか隣だれ?」とすばるにきいたら
「ゆかりだけど」と言われた。「はぁ?初めて聞いたんだけど」
「初めて言ったんだけど。しおりに書いてあるよ」と言われた。
オレはびっくりしたが冷静に読んでみると、確かにその通り
だった。【はぁ?ふざけんなよ・・・】と思ったが仕方なく指定
の位置に座った。「現地まで遠いけどよろしくー」と言いながら
オレの横にゆかりは座った。コロンか香水か知らんが微かに匂って
くるものがあった。
新幹線の中の決まりで一応席を回転させて向かい合わせに
なってトランプなどをしていい、というのがあったけれど
それも電車乗車後1時間後より、というおまけまでついて
いたので最低でも1時間はこの状況だった・・・。
しかもオレが通路側ならまだしも窓際だったので完全に外部
から孤立させられた感じだった(w
そして出発した。ゆかりはこっそりもってきた携帯をいじって
いた。オレは話すことも話題もなかったので1人で景色をみて
いた。が、一応は知ってる景色だったのでつまんなかった(w
そしてちょくちょくとオレが知らない辺りまで来た時だった。
「しょーたの彼女・・・どう思う?」と聞かれた。ずっと外をみて
いたオレはゆかりが何をしていたか知らなかったが俺に話し掛け
てきたとき、既に携帯は持っておらず俺のほうをみていた。
「どうって・・・いいやつだし好きだけど」と答えた。
「ふーん。エッチとかしまくり?」「あ・・・おい、何聞いてんだよバカ」
と言うと「なんだー、まだなんだ?」とバカにしたような感じで
言ってきたので腹がたった。「してようがしてまいが関係ないだろ?」
というと「私が教えてあげようか?彼女に童貞捧げられないけどね」と
ふざけたことをぬかすので「余計なお世話だ!」と言ってオレは目を
閉じた。うっとうしいとこうやって寝るような態度を取るのがオレの
癖だ。
「誰だって初めてはあるんだし。見栄張るのよせば?
大丈夫、あの子にはないしょにしてあげるよ」と
言っていたがオレは知らぬ振りをした。
例えオレがこのときまだヤってなかったとしても普通の
人に「まだなの?」とか言われても然して腹は立たないが
バカにしたような言い方をするのが腹が立った。
「なんなの?シカトとか。うざーい」とうるさい。
ぶっ殺してやろうかと思った。できるわけはないが・・・。
それでもオレは耐えた。そのまま目を閉じて別事を考えていた。
そんなことをしてるとほっぺに妙な感触を感じた。
「うわっ!」と思わず声が出てしまって手で触ってみると
なんだかあったかく湿っていた。
「何したんだよ・・・」「ちょっとなめてみただけ」と言われた。
【なめた?きたねえな・・・】と真っ先に思った。が、次にでて
きたのはそんなふざけた行為に対する怒りだ。
「きたねえな!何すんだよばか野郎」「反応がすごい。やっぱり
チェリー君だね」と言われた。「ぶっちゃけキスとかもまだとか?」
と更に追い討ちが入った。
「キスも・・・エッチも一応した」とオレは正直に吐いた。
「マジ!?そんなら隠すなよー」と言われた。正直に言ってしまった
自分がみじめというかバカらしくなってオレは再び目を閉じた。
「あー、もったいない。しょーたみたいな男の童貞奪うのが
楽しみだったんだけどね。まー、彼女もかわいいし仕方ないか」
と1人でぶちぶち言っていた。
それを聞いてオレはたまらず聞いてしまった。
「てめえ・・・そんなことやってたのかよ?」「してたよ。もう10人は
奪ったと思うなー。それ以外にも結構・・・」と言って数を数え始めた。
とんだバカ女である。「くだらんことやってんだな。気持ち悪・・・」と
言うと「好きに言えば?ひがみにしか聞こえないからさ」と言われた。
「お前の学校腐りきってるな」「は?別に普通だし。廊下とかでもヤってる
のもいたし、エッチして何が悪いの?」と言われた。やはり世界が違いすぎた。
オレはこの女もむかついたがそんなのに騙されてる奴もかわいそうだった・・・。
まぁ、何にせよオレはますます敬遠した。
話してるだけで血圧があがりそうな奴だった。
オレはもう本当に相手にしないことにした。
だが、その決意はすぐに崩れ去った・・・。
ゆかりがオレのコカンを触ったからだ。「平常ー」
とか訳のわからんことを言った。
「触るな!!お前マジ気持ち悪いな。オレにかまうんじゃねえよ」
と激怒した。あまりに大きな声を出したせいかオレだけが叱られ
た。「電車で大きな声を出すな」と・・・。
広い世の中触られるのが好きな人もいるかもしれないが俺は嫌だ。
その後もオレはしつこい攻撃をうけた。
耳にふーっとされたりお腹とかそういう辺りを
さすられたりしたのだ。
バカバカしくて抵抗するのもめんどくさくなった。
【やらせておけばいつかは飽きるだろ・・・】と思って
いたが。そんなもの無駄だった。
それでも飽き足らないのかオレに話し掛けてきた。
「何で嫌がらないの?別に普通なん?」と言いながら
しつこく触ってくる。男だろうが女だろうが触ってくる奴は
嫌いだ。「お前はやめろ、と言って聞くようなタマじゃないし」
と一言言った。「ふーん。じゃあ何してもいいんだ。何が何でも
しょーたとしてあげるよ」と言ってきた。